カゴメ富士見工場 野菜飲料の生産能力増強 太陽光で電力の23%賄う

カゴメの紙容器入り野菜飲料を生産している長野県富士見町の富士見工場において、生産能力の向上と「働きやすい職場づくり」を目指し、2020年から新棟の建設と新生産ライン導入を進めてきたが、12月からリニューアルした富士見工場が本格稼働することになった。同社は11月24日、山口聡社長、吉田智之富士見工場長、品質保証部環境システムグループの綿田圭一氏が記者会見し、概要を説明した。

同工場は、「野菜生活100」をはじめとする紙容器入り野菜飲料の主力工場で、新棟(延床面積1万2千333平米、建築面積1万1千260平米)に新たな紙容器飲料の生産ラインを3機設置(既存3ラインの更新)。また原料および製品の自動倉庫を導入。来春にはお客様向け工場見学スペースも設置する。

充填能力は1分間に400パック。老朽化した3ラインの更新のため高速充填機を3台導入。また、ロボットが高速で段ボールケースに梱包。ハーフ/フル2荷姿の段ボールに対応する。これにより富士見工場の生産能力は120%向上し、年間生産量は1千850万c/sに拡大。繁忙期に年間14日発生していた休日稼働は「ゼロ」になると予測している。

新たに設置する集中管理室は、すべての生産工程の様子をモニターで把握できるもので、工程に異常があった場合、即座に把握し、不良品発生を抑制するとともに、生産性の向上を図れる。

「働きやすい職場づくり」を意識し、原料は機械が自動的に指定場所に在庫。冷凍庫内で行う作業もあるため、機械化により作業員の負担が軽減され、出荷前の製品も機械が自動的に決められた場所に格納できる。

新棟の屋根には太陽光パネルを搭載するなど、環境にも配慮し、再生可能エネルギーは電力に活用。富士見工場の年間使用電力の23%を賄う。これによりCO2は年間600tの削減効果があるとしている。そのほかの環境対策では、工場から出るCO2・温水は「八ヶ岳みらい菜園」に送り、トマト生育に活用。CO2は光合成、温水は菜園内の暖房に活用することで環境に優しい農業を目指している。