資源高の影響は

資源価格の上昇が続いている。原油価格は7年ぶりに1バレル80ドルを超え、国内のガソリン価格も9週連続の値上がりで1ℓあたり170円前後の高値となっている。緊急事態宣言が解除され、秋の行楽シーズンを迎えた観光需要にも影響を与えそうだ。

▼世界的な経済活動の再開で、需要の回復に供給が追い付かず、資源価格の高騰につながっている。原油高による燃料・資材価格の上昇に加え、食品業界では穀物価格の高騰が大きなインパクトを与えている。

▼先週開示された日清オイリオ、J-オイルミルズの国内製油大手2社の上期決算をみると、大豆・菜種の原料代は、前年上期に比べて1社で約200億円近く増加した模様だ。製油各社は度重なる油脂の価格改定を進めてきたが、急激なコスト上昇に追いつかず、上期は二ケタ減益の厳しい決算となった。

▼本紙が指摘したように、製油業界全体で1千億円規模のコスト負担増も現実のものとなってきた。世界的な油脂価格の高騰は需給要因に加え、バイオ燃料の需要増大も重なり、構造的な変化に直面している。足元では円安の流れも強まっており、来春に向けて食品値上げの動きはさらに広がりそうだ。