ニチレイ 山形・長崎で設備投資 個食タイプ冷食の需要増に対応

ニチレイフーズは2日、山形工場と長崎工場に合計約50億円の設備投資を行うと発表。24年度にはパーソナルユース冷凍食品の売上高合計で300億円を目指す。

背景にあるのは一人前規格の主食・主菜や、片手で食べることができる軽食メニューといったパーソナルユース需要の増大だ。コロナ禍の巣ごもり需要で今年上期の家庭用冷凍食品市場は前年同期比104%と昨年に続き拡大。パーソナルユース需要で冷食のスナック類、おかず類、米飯類などの市場が伸長している。外食でもテイクアウト・デリバリーへの転換で個食タイプの需要を喚起した。

テレワークの定着や単独世帯、特に高齢者単独世帯の増加を背景に、あらゆる業態でパーソナルユース需要が伸びるとみており、積極的な設備投資で対応したい考えだ。

山形工場で予定する新ラインは、主食とおかずをセットできるように設計。容器の形状なども複数対応することで柔軟性を備え、家庭用だけでなく惣菜や給食、個食の喫食場面のある外食向けなどあらゆる業態に向けてメニュー製造が可能。栄養バランスにも配慮することで、事業所・福祉給食、ホテル向けを中心に、中食・外食産業の課題を解決していく。

また、県内の水力発電の電力に置き換え、使用電力にかかるCO2排出ゼロを実現する。新設する冷凍冷蔵倉庫には太陽光パネルを設置予定。山形工場への投資額は約40億円。22年2月稼働。

長崎工場では、今後も成長が見込まれる軽食・スナック類の旺盛な需要に対応するため新ラインを設置。定番品の安定供給に加え、季節ごとに特徴ある商品や人気の高いバラエティ商品を積極的に展開する。

生産性向上で今川焼生産能力は20年度比130%になる。次期中期経営計画では焼成方式の変更で、CO2排出量を約30%削減するとしている。