イオンリテールが22日にグランドオープンした「イオンスタイル横浜瀬谷」(横浜市瀬谷区)は、相鉄線・瀬谷駅南口再開発の核となる商業・公共・住居の複合施設「ライブゲート瀬谷」の1・2階に入居し、瀬谷駅から2階連絡通路で直結している。
食品・日用品・医薬品を取りそろえており、食品はコロナ禍による家庭内需要の高まりを受けて生鮮食品と簡便食品を柱としている。この中で、仕事帰りの人が改札を出て2階連絡通路を通って入店することを想定した売場が、2階入り口から正面奥にズラリと並ぶ冷凍食品売場となる。
22日、取材に応じた津留﨑敬樹店長は「容器ごとレンジしてトップシールを剥がすだけでできるおつまみ関連など、とにかく帰宅してすぐに召し上がれるものと、市場拡大している冷凍スイーツの二つが冷凍食品の大きな柱。内食化で冷凍食品を積極的に取り入れている」と説明する。

冷凍食品に加えて、成長カテゴリーである生鮮食品とリカーなども強化している。イオンリテールの林博明南関東カンパニー東神奈川事業部長は「外食を控える傾向からリカーが売れ、それに付随して生鮮食品も売れている。リカーは特にレモン系のチューハイの引き合いが強まっている」と語る。
生鮮食品は、地元・神奈川県産の品ぞろえを拡充している。小田原漁港で早朝に水揚げした鮮魚を昼過ぎから販売しているほか、店舗から2㎞圏内の瀬谷区本郷地区で収穫・直接納品された野菜を販売している。
オーガニック野菜も充実。イオンのブランド「トップバリュ グリーンアイ」のオーガニック野菜とともに、有機JAS認定圃場の神奈川県愛甲郡愛川町の農園「NO-RA~農楽~(のーら)」の旬野菜を取りそろえている。
鮮魚売場では接客を重視。マグロ解体ショーや、従業員が魚の特徴やオススメの食べ方などを来店客に説明する体制を整えている。お造りなどの調理は、厚生労働省認定資格の「イオン鮮魚士」が担当している。
接客対応の人員などはデジタル化で捻出。デジタルサイネージと商品棚のシェルフサイネージを多用し、会計はレジゴー・セミセルフレジ・キャッシュレスセルフレジの3種類を展開。これにより広告効果に加えて、従業員の業務軽減を図り、その分を接客対応などに充てている。

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