買取制度 茶業界でも一役

コロナワクチンの接種が進む中、異次元の感染力といわれるデルタ株が猛威を振るう。一般的にワクチンの開発は基礎研究、非臨床試験、臨床試験の大きく三つのステップで進められ開発には年単位の期間がかかるが、コロナワクチンについては通常よりも早いペースで開発が進められている。

▼国内ではファイザー社のワクチンや武田・モデルナ社のワクチンが薬事承認され、塩野義製薬の国産コロナワクチンが待たれるが、ワクチン開発には多額の投資がかかる上に、感染症のワクチンや治療薬の需要は感染症の流行度合いに左右され、開発・承認されても売れないという事態も想定される。

▼そこで提案されているのが、政府によるワクチンの買い取り制度だ。お茶の世界でこれに近しいシステムを導入しているのが伊藤園の契約栽培で、持続的な農業とお茶の安定供給に寄与している。

▼お茶業界は今、生産者の高齢化および就労者不足に悩まされているほか、茶価の低迷で苦しい経営を強いられている。コロナで状況がさらに悪化する中で、伊藤園と契約栽培している生産者はこの限りではなかったという。