輸入小麦 価格19%引き上げ 中国需要増大と作柄悪化で北米産高騰

農林水産省は8日、輸入小麦の令和3年10月期の政府売渡価格を決定し、5銘柄加重平均で4月期と比べ19.0%引き上げの6万1千820円/tとなった。

輸入小麦の直近6か月間の平均買付価格は、年初来の米国産、カナダ産小麦に対する中国の旺盛な買い付け、特に高騰したとうもろこしに代替する飼料用需要などで小麦の国際価格が上昇。また米国北部とカナダ南部の日本向け小麦産地において高温乾燥により作柄が悪化し価格が高騰していることや、太平洋エリアで輸送需要が回復傾向になったことから海上運賃が大幅に上昇したことなどが理由。

政府売渡価格が6万円/tを超えたのは平成27年4月以来、6年ぶり。