「豚ばら肉の燻製」。つまりはベーコンだが、あえてそんな商品名にしたのには理由がある。
巣ごもりを背景に増える家飲み用のおつまみとして、「そのまま食べる豚ばら肉の燻製」を8月20日から発売したのは米久。ベーコンを「そのまま食べる」という新たなシーンの開拓へ、独自の視点で商品化した。
「ベーコンは生で食べられますか?」。食肉加工品メーカー各社のWEBサイトにある「よくあるご質問」でたいてい取り上げられている、消費者から寄せられる定番の質問の一つだ。もちろん答えは「YES」。
だがパンにそのまま挟んで食べることも多いハムなどと比べて、フライパンでカリカリに焼いたり、ジャーマンポテトやアスパラ巻きにしたりと、ベーコンには加熱調理して食べるイメージが強い。
「ベーコンをそのまま食べるものとして販売すると、違和感が大きく、なかなか浸透しない。『豚ばら肉の燻製』とすることで違和感を減らした」(米久加工品事業部商品ユニット・服部剛弘氏)。
燻製にはサクラのチップを使い、通常の約2倍の時間をかけてスモーク。お酒によく合う濃厚な風味に仕上げている。内容量97g。
同社ではこのほかにも、家飲み需要の獲得へ攻勢を強化。家庭では作りにくい三角形の春巻きに野菜とえびがぎっしり詰まった「三角えび春巻」を新発売した。
また「グランクオリティー」シリーズからは、牛の希少部位「ともさんかく」を使用して真空調理でやわらかく仕上げた「王様のローストビーフ」など2品のパッケージを縦置きタイプに刷新。
ボジョレーヌーヴォー解禁、クリスマスなど、ワインの登場するシーンの増えるこれからの季節に向けて、最高峰の品質と贅沢感をアピールする。
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