カゴメ 冷凍「伊産グルメ野菜」発売 野菜セミナー1万8千人受講

カゴメの食品事業の秋冬向けマーケティング戦略が固まり、このほど西村晋介食品企画部長がオンラインで説明。また、宮地雅典執行役員は「野菜をとろうキャンペーン」の進捗状況を説明した。

今年上半期の食品市場は、コロナ禍の健康志向、簡便志向により上昇トレンドが続いている。洋食・トマトメニューは、食卓のバリエーションに寄与しており、今後も拡大が期待できる。市場トピックスは、植物由来の価値が食品業界全体で高まり、健康意識が高い人や女性の新しいニーズとして認識されるようになってきた。業務用市場はユーザー(外食、給食)の情報源のオンラインシフトがコロナで加速。オンライン上の情報展開が接点拡大のカギになっている。

上半期のカゴメの食品事業は、売上収益は前年比100%(217億円)で推移した。家庭用は、前年のコロナ禍による需要急増からの反動で95%(90億円)だったが、19年度比は105%と実績を超えた。中でもトマトケチャップは、日本一のナポリタンを決めるイベント「ナポリタンスタジアム2021」により需要を高めた。業務用は回復基調が見られるが、長引くコロナで19年度の水準には届かず82%だった。

宮地雅典執行役員(カゴメ)
宮地雅典執行役員(カゴメ)

下半期は、メニュー対応では引き続き平野レミさんを起用した洋食提案を強化し、簡単で野菜が摂れる幅広い洋食・トマトメニューを発信する。簡便性対応では、ファミリー向けおかずバリエーションを増やす専用調味料と、レンジ調理を謳ったトマトソースで手軽調理を訴求。平野さんを起用した1分間動画も策定する。

冷凍野菜によるストック需要対応では、新製品として洋食野菜ミックスの「イタリア産グリル野菜」を展開。家庭のメニューに簡単においしさと野菜の彩りを付与。生鮮「洗浄済みベビーリーフ」を強化し、より手軽に野菜が摂れるメニューを発信する。SNSや動画配信などの情報発信や、季節に応じた増量品、季節限定パッケージ発売も予定している。

さらに、野菜だしのラインアップも強化し、贅沢なポタージュスープ「野菜だしのおいしいスープシリーズ」と、うま味を追求した鍋つゆ「野菜だし寄せ鍋しょうゆ」を発売する。

鍋シリーズは、子あり世代に支持され購入率が上昇している「トマト鍋」、大人鍋として「野菜だし鍋」により市場を活性化。プラントベースフードは、商品だけでなくさまざまな活動を通じて認知拡大を目指す。自然由来のパスタソース・カレーを家庭用商品に刷新。業務用向けの冷凍「ベジミートボール」も発売する。

「イタリア産グリル野菜」(カゴメ)
「イタリア産グリル野菜」(カゴメ)

西村部長の話 コロナの状況は不透明だが、内食需要は一定水準で高止まりするとみている。当社上期は前年を若干割り込み、通期も微減見通し。上期はナポリタンスタジアムと連動した販促や店頭活動を強化した結果、イベント後はSNSにより情報が拡散され、ナポリタン情報、喫食機会が増加した。

下期は平野さん起用のキャンペーンやSNSを活用したメニューの情報発信を通じておうちでの洋食需要を喚起する。上期の家庭用は95%だが、一昨年同期比では105%で2年越しでは伸長している。

ケチャップはスタジアムの情報発信と連動した店頭販促を強化する。外食のお客さまには展示会を通じてソリューション解決や洋食エール隊で提案強化したい。新しいユーザーをいかに開拓していくかが使命だと思っている。

宮地執行役員の話 野菜セミナーは累計300回以上、受講者は累計1万8千人を超えた。賛同19の企業や団体と野菜摂取推進プロジェクトを立ち上げ、共同企画を実施。21年は16件の共同計画を計画している。今後も引き続き生活者と野菜の接点を増やし、野菜摂取の向上を図る。