五輪開幕「おうち観戦」で巣ごもり拍車 家飲み、内食需要が再燃 白熱の盛夏商戦へ

東京2020オリンピック競技大会が開幕した。新型コロナが猛威を振るい、緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が発令されるなど厳戒態勢下での大会となった。

首都圏を中心に交通規制が敷かれ、物流への影響は避けられそうにない。

ただし、早くから一般車利用の抑制や配送車のルート変更要請などが行われ、一部の地域で宅配が遅れる可能性があると言われているが、競技会場が集中するエリア以外は大きな混雑はなさそうだ。

新型コロナによるテレワークや働き方改革の浸透により、巣ごもりや家飲み、内食化が定着し、加工食品は総じて順調に需要を伸ばしてきた。しかし今年4月以降、昨年のコロナ特需の反動により、主要商品の多くが前年割れを余儀なくされていた。

五輪の無観客開催が決まったことで、「おうちでのテレビ観戦」を決めた人が多く、巣ごもり需要の再燃が期待されている。

ビールや飲料、アイスクリーム、乾麺など加工食品は盛夏需要の取り込みを図っている。

前哨戦の4連休の首都圏のスーパーでは、普段の休日以上に来店客が増え、一部の商品が品切れを起こすなど、昨年のコロナ特需の再来場面もあった。ビールや飲料は大型容器やECによるケース買いが増え、ビールサーバーなど自宅観戦を盛り上げる商品も続々と登場している。

気象庁発表の3か月予報によると、今夏は全国的に気温が高くなる見込みで、例年以上に猛暑対策や熱中症対策が必要になりそう。マスク着用により例年以上に熱中症リスクが高まることが懸念され、飲料各社は熱中症対策を前面に掲げ、塩入り飲料なども発売している。

コロナ禍の影響を受けた外食や中食も、テイクアウト需要の拡大が期待される。

ファストフードでは、ピザハットが「スポーツ観戦セット」を発売。すかいらーくグループのガストもピザやから揚げなど「おうちでガスト」メニューを特別価格で提供している。

量販店の惣菜売場でも、おつまみや寿司、ピザなどパーティーメニューの展開が目立つ。パック売りが定着する中で、外食に行けない代わりに惣菜を利用するケースも増えており、昨年から惣菜売場の催事企画は好調に推移している。

オリンピック開幕から土用の丑とイベントが目白押しで、「巣ごもり需要を取り込んで、お盆商戦に弾みをつけたい」と意気込む。