ギフト売場 イミテーション展示に切り替え 百貨店9割応じる 廃棄ロス削減へ日本ハム

日本ハムは今期夏季ギフト商戦から、百貨店の売場に展示する商品をこれまでの現物展示から、本格的にイミテーション(3DPOP)展示に切り替える。これにより現物展示の商戦後の大量廃棄をなくし、より環境経営を推し進める。

廃棄ロスの削減が課題となる中、同社が業界に一石を投じた形で、これまではスーパーなどはすでに他業種ギフト含めてカラーコピー含めた現物でない展示も行っているが、比較的高齢層の需要が高い百貨店は多くが現物展示だったのが実情。昨年の歳暮商戦でのテストで良好だったことを踏まえ、今回は百貨店の約9割が応じたことで、今後は業界他社や、他業種も追随する可能性がある。

ハム・ソーセージギフトは、特に現物品が見栄え良く圧倒的においしく見えることから、生ハムでは業界各社がろう細工商品などを展示してきたものの、一般的なハム・ソーでは各社現物品展示を継続してきた経緯がある。イミテーション品への転換により「売上げへの影響は懸念される」(同社)ところだが、商戦終了後の「大量の商品廃棄をなくすことを目的に、強い思いを持って」(同)臨んでいく。

そういった中、同社は20年の歳暮商戦時に、東京のある百貨店でイミテーション展示をテストした結果、同百貨店から「売上げに大きな影響はない」との回答を得たことで、今回の同社商品のイミテーション展示切り替えに至った。

同社がイミテーションで展示する商品は「美ノ国」「本格派」の2大ブランドが中心で、両ブランドは同社ギフト売上げの約7割を占める主力品。今回はイミテーションとして、商品の3DPOPを製作したことで、基本的には次回以降のギフト商戦など、さまざまな機会にも展示活用することができる。