J-オイルミルズ おいしさ×健康×低負荷の実現へ高付加価値化を加速 第六期中計

J-オイルミルズは、今期からスタートした第六期中期経営計画「Transforming for Growth」の概要を公表した。2030年の目指す姿を定め、「成長のために変革する期間」(八馬史尚社長)と位置づけ、マーケティング・ブランド戦略の強化と、独自技術による高付加価値化戦略をさらに加速するとともに、スペシャリティフード事業や海外展開を広げる方針を示した。

最終24年度の定量目標は、連結売上高2千200億円(20年度比33%増)、営業利益110億円(64%増)、営業利益率5%(20年度実績4.1%)、ROE8%(同5.7%)とした。油脂事業の安定した収益基盤を強化しつつ、事業ポートフォリオの変革を進めることで、30年度には売上高2千500億円、営業利益240億円、営業利益率9%、ROE12%を目指す。

第六期中計の主な基本戦略は

①マーケティング・ブランド強化
②高付加価値化推進
③海外展開の加速
④汎用油の収益力改善
⑤バリューチェーン&業務プロセス改革

マーケティング・ブランド戦略では、新たなコミュニケーションブランド「JOYL」を策定。おいしさ×健康×低負荷で、人と社会と環境に貢献する同社の企業理念体系を再定義するとともに、「『JOYL』ブランドを通じてお客さまとの関係性をさらに深め、企業価値向上につなげていく」(八馬社長)。家庭用・業務用のマーケティング戦略や製品開発、ソリューション提案をさらに強化し、「おいしさデザイン」企業としての提供価値を最大化していく方針だ。

高付加価値化の推進では、業務用油脂のフラッグシップ製品「長調得徳」を刷新。独自の長持ち技術を「SUSTEC」(サステック)と名付け、長持ち技術を活用した商品展開(『長徳』シリーズにリブランディングし、ラインアップ強化)や、IT技術を活用したオペレーション支援により、ユーザーのコスト削減・環境負荷低減に貢献し、高付加価値品の拡販につなげる。

スペシャリティフード事業では、機能性スターチや油脂加工品などの素材技術を活用し、外食・中食・加工食品、テイクアウトの各シーンで経時劣化抑制や食感改良などのソリューションを強化。植物性チーズ「ビオライフ」の導入で、PBF市場の展開も広げる。

海外展開では、アセアンでのテクスチャー事業や製菓製パン向け事業、北米でのSOYシートやファイン製品の展開を拡充する。

そのほか、汎用油の収益性改善に向けたバリューチェーン・業務プロセス改革、サステナビリティの取り組みや、マーケティングなど外部プロフェッショナル人財の登用も進める。

八馬社長は「環境が激変する中で、2030年に向けた変革(トランスフォーメーション)を図り、将来への成長基盤を強化し、質的最大化を図る」と意気込みを示した。