氷糖商戦2021開幕 梅酒・梅シロップ向け 生育順調プラス着地伺う

梅酒・梅シロップ向けの氷糖商戦が開幕した。商戦の成否を左右するのが青梅の量と質。今年は和歌山産が順調な生育で、同産地の青梅が多く出回る西日本エリアは昨年の挽回を期待したいところ。また、東日本エリアでは群馬産も平年作を予想しており、全国的にプラス着地をうかがう情勢となっている。

コロナ禍で迎える2回目の氷糖商戦となったが、昨年は和歌山産が不作で西日本エリアは10%以上の落ち込みとなった。それに対して、東日本エリアは群馬産が比較的安定した出荷量となり健闘した。全国的に見ると「東高西低」の結果だった。

氷糖3社(中日本氷糖、日新製糖、鳳氷糖)を見ても、トップシェアの中日本氷糖は東日本で前年比95%、西日本85%。日新製糖も東日本は前年実績を超えているが、西日本では10%以上の落ち込み。九州地区に強みを持つ鳳氷糖(本社・北九州市)などは昨年を大きく下回っている。西に向かうほど成績は悪い。

また、コロナ禍の巣ごもり需要に関しては「あったと思う」との感想で、もし潤沢に青梅が出回っていれば相乗効果も感じられたが、やや見えにくい結果となってしまった。

さて、今年は梅の生育は順調。昨年はGW明けにほとんど雨が降らなかったが、今年は早々の梅雨入りと条件は良い。あまり降りすぎても良くないが、適度な範囲に収まれば身太りもできて恵みの雨となる。

ここ数年の氷糖商戦の結果としては昨年、一昨年と黒星続き。3年前にプラスとなったが、それも久しぶりだった。そろそろ連続プラスが欲しいところだ。

氷糖自体は年間販売しているが、最需要期が梅酒・梅シロップ向けの5月末から6月末の時期になる。最近は梅に限らず、さまざまな柑橘類を氷糖漬けで楽しむ方向に向かっているが、まだ梅酒・梅シロップ向けの方が大きなボリュームを持っている。

砂糖類の中では比較的堅調に推移している氷砂糖だが、生産量1万5千tラインを死守できるかどうかは同商戦次第となっている。ここら辺が踏ん張りどころだが、期待通りの結果となるか注目される。