合食とカネテツデリカフーズが業務提携 相互補完でシナジー創出

ともに神戸市に本社を構え水産事業を中心に国内や海外で事業展開する合食とカネテツデリカフーズは21日、業務提携契約を締結。その調印式と記者会見を神戸中央卸売市場本場で行った。

世界での水産原料調達や国内での販売先など「重ならない」ことも多いことから、国内を含めた世界での原料調達、製造、販売で世界を見据えてシナジーを創出し、現在の年商合食425億円、カネテツ142億円を、3年後の24年に両社ともまずは売上高3億円を積み増す。両社の資本関係については「現在はない。あくまで業務提携」(村上健カネテツ会長)と述べた。

業務提携の背景には、水産物消費量が国内は縮小傾向にあるが、世界では健康志向の高まりからここ50年で2倍になるなど、調達面が厳しくなる一方、和食の世界への広がりからさまざまなチャンスもあるのが実情。

提携の狙いとして、

①国内・海外での原料調達面の連携による新たな調達チャネル開発
②国内・海外での販売面の連携による新たな販売チャネル開発
③相互協力による新たなシーフード商品の製造販売を見据えている。

具体的には、世界の拠点では、合食はアジア、東アジア、東南アジア、中東、北米、南米と6拠点あり、唯一欧州からの調達機能はなかったが、カネテツの水産物輸入の子会社が欧州にルートがあるので調達面で相互補完ができる。

商品面では、合食は冷食や常温おつまみ、素材菓子などを製造販売しているが日配品はなく、カネテツの主力日配練り製品がカテゴリー的に補完される。さらに世界の寿司ネタのメインでカネテツの主力商品「カニカマ」を合食のルートで販売していく。

また、販売チャネルは生協など国内でも重ならないルートに両社で新たな提案をしていく考え。

両社経営トップは「同じ経営塾で学んだ仲間」(合食砂川雄一社長)と旧知の仲。20年秋ごろにカネテツの村上寛社長から話を持ち掛け、今回の業務提携に至った。砂川社長、村上社長は今後について「神戸発で新たな商品やサービスを創出し、業界や地域の発展に貢献していきたい」と抱負を語った。