ニューノーマルが「ノーマル」に 新環境で需要獲得へ ニーズ寄り添うローソンの中食

ローソンでは“アフター・ニューノーマル”に対応した商品を拡大する。「2020年はニューノーマルに対応した『便利』を追求してきた。だが、ニューノーマルの状況はすでにノーマルになってきている。今後は『アフター・ニューノーマルへ』の対応が求められる」(上級執行役員商品本部長 藤井均氏)。こうした考えから、今年度は「おいしくて健康」「SDGs」「それぞれの方への生活応援」の三つを基軸とした商品開発に取り組んだ。

その一つが「スティックおにぎり」。リモートワークが増えるなか、忙しい時でも手軽に食べられる商品として開発した。〈だし香るひれかつ〉〈チキン南蛮〉の2品とも、筒状に成形したご飯で具材を巻いた新しいタイプのおにぎり。

コンビニおにぎりに対しては「最後まで具を一緒に食べたい」といった不満の声が多いという。これに対し同品は両端まで具が詰まっているため、一口目から最後までご飯と具が楽しめる。フィルムをはがしながら、直接商品に触れることなく食べられるため、作業中の“ながら食べ”にもぴったりだ。

また外出自粛のため1度の買い物でまとめて購入するシーンが増えたことから、長期間保存できて好きな時に手軽に食べられる冷凍食品のニーズが高まっている。同社でも冷食の売上高は2月末までの1年間で約1割伸びた。

買い物頻度を減らし、日々の食事作りのストレスを解消する狙いで開発したのが「肉感!直火焼き骨なしスペアリブBBQ」などの冷凍惣菜、「鰹と昆布の特製出汁で作った鶏のみぞれ煮」をはじめとしたチルド惣菜だ。

解凍せずそのまま食べられる「アップルパイ」(ローソン)
解凍せずそのまま食べられる「アップルパイ」(ローソン)

27日から発売する冷凍デザート「アップルパイ」「ドライフルーツとナッツのカッサータ」「ティラミス」の3品は、解凍の手間なく冷凍庫から取り出してすぐに食べられる便利なアイテム。コロナ禍で高まったストックニーズに対応する。長期の保存が可能なため、食品ロス削減にもつながるとしている。

FFでもアフター・ニューノーマルに対応。コロナ禍での衛生意識の高まりから、むき出しのまま販売される揚げ物などが避けられる傾向にあるという。また揚げ物自体の不健康なイメージや、マイバッグを汚したくない、リモートワークでも手軽に食べたいといったニーズに応えた商品を展開。袋入り惣菜を拡大したほか、「実は健康的なからあげクン」をアピール。10周年のカウンターコーヒー「マチカフェ」も一層の拡大を目指す。

このほか20日発売の「乳酸菌入りサラダ」は、感染予防や運動不足の防止へ高まる健康意識に焦点を当てた商品。話題のシールド乳酸菌を100億個配合して健康をサポートする。

店内調理の「まちかど厨房」は、現在約6千400店で展開。今期中に1万店舗への拡大を計画する。同シリーズでは環境に配慮して丼タイプの弁当容器を紙容器に順次変更。年間250tのプラ削減を見込む。