急騰する穀物相場 13年の食品値上げ再来へ

きょう3月5日は二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」。週明けには緊急事態宣言の解除も期待されるが、全面的な制限緩和は先になる見通し。虫たちは土から飛び出し動き始めたようだが、巣ごもりが定着した人々の流れが戻るには、しばらく時間がかかりそうだ。

▼春商戦は本番を迎えたが、家庭用はコロナ特需が一巡し、これから厳しい戦いが予想される。一方で、川上の穀物相場に目を向けると、昨年後半から大豆・菜種、パーム油の原料価格が急騰。製油各社は油脂価格の引き上げを急いでいる。

▼中国の大豆輸入量が過去最高の1億tを突破し、コロナ禍でも世界的に需要拡大が続く一方で、大豆・菜種ともに減産が見込まれ、需給がひっ迫。大豆は6年半ぶりに14㌦台、菜種は8年半ぶりとなるトン800加㌦を記録し、過去最高値に迫る勢いで上昇している。

▼製油メーカーのトップは「穀物相場はこれまでとは違うステージに入った」と危機感を示す。年に3度もの価格改定を実施した12~13年の再来という声もあり、食用油にとどまらず、今後は加工食品全般に波及する可能性もある。新年度はコロナ禍の値上げという新たな局面を迎える。