カゴメ「野菜をとろう」活動に全力 通販事業「拡大のチャンス」 山口聡社長が方針

カゴメの山口聡社長は、4日に開催した2020年12月期決算のオンライン説明会の中で、「21年度はコロナによる生活者の行動変化が野菜摂取量を増やす重要な機会になり、生鮮野菜や野菜加工品は需要拡大のチャンスだ」と語り、今期に向けて意欲を示した。

最重要戦略として野菜摂取推進活動「野菜をとろう」キャンペーンを挙げ、野菜需要を喚起することでトップラインを成長させる。このキャンペーンを強化するため1月に、料理愛好家の平野レミさんをキャンペーンの強化本部長に就任してもらい、さまざまなメディアで野菜の魅力を伝え、野菜摂取の需要喚起を図る。

また、キャンペーンに賛同した19の企業・団体とカゴメによる野菜摂取推進プロジェクトを本格始動。直近では3月にウォルト・ディズニー・ジャパン、ABCクッキングスタジオと3社共同で、ミニーマウスをモチーフとした「野菜をおいしく、楽しくとれるスペシャルメニュー」の料理教室を実施する。

飲料カテゴリーは、「野菜生活」シリーズでの新製品や機能性表示食品の「野菜生活100」「野菜一日これ一本」を新発売。食品カテゴリーでは、日本一食べてみたいナポリタンを決定する「ナポリタンスタジアム2021」をオンラインで開催し、業務用と家庭用の売上拡大を目指す。

「コロナの影響により消費者の購買行動が変化したため通販事業も拡大するチャンスだ」と指摘。通販ブランド「健康直送便」を外部のネット通販サイトに出店して販売の拡大を図り、積極的に広告も投入。現在は「つぶより野菜」など国産原料を訴求した商品の定期購入者が中心だが、中期的にはサプリメントにどう取り組むかがポイントとなり、年末には「スルフォラファン」のTVCMを投入。今後はサプリメントを次の中核商品にする考え。2019年12月末の通販総顧客数は約57万人、12月末は約65万人に拡大した。

21年度の通期業績予想は、売上収益は前期比1.6%増の1千860億円、事業利益は3.7%減の131億円。「コロナの影響による健康的な食事や免疫力強化への意識の高まりは追い風だが、同時に食と健康領域において競争が激化することが予想される」としている。