ウイルス侵入防ぐ粘膜免疫のバリア強化 乳酸菌B240とは? 大塚製薬

新型コロナウイルスやインフルエンザウイルス、食中毒を引き起こすような細菌などの多くの病原体から守る防御手段の一つに免疫があり、とりわけ重要とされるのが腸管や呼吸器などの粘膜組織に存在する粘膜免疫と呼ばれる免疫システムで、病原体が入る前に防ぐ機能を持つ。

一方、同じ免疫システムでも、全身免疫はウイルスなどの病原体が入った後に戦う機能を持つ。粘膜組織での感染そのものを抑えることができず、病原体が体の中に入った後に炎症や発熱を伴いながら血液、脾臓やリンパ節などで病気の重篤化を防ぐ役割がある。

取材に応じた大塚製薬製品部の西川勇仁太氏は、両者の違いについて「城に例えると、粘膜免疫は敵が城内に侵入する前に防ぐ堀で、全身免疫は城内合戦」と説明する。

感染症対策を行いながら社会活動を維持していくには、粘膜免疫の機能を高めていくことが重要となり、その粘膜面で主体的に活躍している免疫物質にIgA抗体がある。

IgA抗体とは、侵入してきた病原体に結合して、これを無力化するように働く免疫物質で、タンパク質でできている免疫グロブリンの一種となる。

IgA抗体は腸管にとどまらず口腔や呼吸器でも分泌され、大塚製薬が持つ独自素材の乳酸菌B240を摂取すると、高齢者や若年女性の唾液中IgA分泌が増加したことが明らかにされている。

前者の高齢者については、80人の健康な高齢者を2群(A群・B群)に分け、A群に乳酸菌B240(20億個)を含む水、B群に乳酸菌B240を含まない水(プラセボ)をそれぞれ12週間摂取してもらったところ、乳酸菌B240摂取したA群においては4週目から、5分間の唾液中IgA分泌量がプラセボに比べて高くなった。(データ: Immun Ageing. 2010;7:11)

乳酸菌B240は、新しく発見された粘膜の免疫力とバリア力を上げる効果を持った植物由来の乳酸菌で、乳酸菌B240を口から摂ると、胃を通過し、栄養を吸収する役割を果たす小腸に到達する。

口から摂った乳酸菌が小腸の免疫組織を刺激し、粘膜からのIgA分泌が増加する。分泌されたIgAは体内に侵入して病気を引き起こそうとしていた細菌やウイルスに結合し、それらの病原体を排泄に導いて体を守る役割を果たす。

IgA産生システムの注目すべき点は、乳酸菌B240を摂ることによって小腸で始まった免疫反応の情報が全身へと伝わり、全身の粘膜でも免疫を高めるIgA分泌を高めることにある。

そのほか、「乳酸菌B240の摂取でスギ花粉によるアレルギー症状とQOLを含めたアレルギー全般を改善することが判明し、今後についても、このような科学的エビデンスに基づいた乳酸菌B240の価値を伝えていく」。