アサヒ ラベルレス飲料を進化 ケース売りから単品販売へ 小面積シールで実現

アサヒ飲料は、ラベルレス商品でスーパー、コンビニ、自販機などでの単品販売に挑む。

ラベルレス商品は、ペットボトル(PET)に貼付しているプラスチックラベルをなくして、廃棄物量削減による環境負荷の低減とラベルを剥がす手間を省き使いやすくした商品のことで、原材料名などの必要表示内容を外装の段ボール(ケース)に記載しているためケース単位のみで販売されている。

同社は今回、この必要表示内容を小面積のタックシールに記載し「シンプルecoラベル」として店頭や自販機で単品販売していく。これにより、プラスチック(ポリスチレン)の使用量は、ロールラベルに比べて84%削減される。

1月26日発表した相生宏之常務執行役員マーケティング本部長は「年間目標箱数換算で約5tのプラスチック、約14tのCO2削減を見込んでいる。シンプルecoラベルが拡大できれば、環境に一層貢献できると考えている」と語る。

タックシールが意図せずに剥がれないかなどを検証するため、第1弾として「おいしい水」(585㎖PET)に採用して4月13日から東日本の一部エリア限定でテスト販売を開始する。

アサヒ飲料は18年、業界に先駆けてラベルレス商品を展開し、19年に売上数量が100万ケースを突破。20年は、コロナ禍における家庭内需要の高まりでその価値が改めて評価され、前年比約2.1倍の223万ケースを販売した。21年はラベルレス商品合計で34%増の300万ケースを販売目標に掲げる。

昨年改めて評価された価値について、米女太一社長は「巣ごもり生活で改めて環境に優しく剥がす手間が省けるという点が評価された」と述べる。

昨年は識別表示に関する制度が変更されたことで、ケース販売において完全ラベルレス化が可能になった。旧制度では、個々の商品への記載が必要なリサイクルマークなどはPETにタックシールを貼るかキャップに記載することが定められていたが、20年3月に識別表示に関する制度が変更されたことに伴い、容器の底部か側部に一か所以上刻印することで印刷物(タックシール)やラベルの表示がなくても販売が可能となった。