品質と省エネ両立へ聖域なき組織改革 省エネ大賞最高賞 理研ビタミン

理研ビタミンは、草加工場(埼玉県草加市)での品質の維持と省エネを両立させる取り組みにより、12月21日に発表された2020年度省エネ大賞(主催・一般社団法人省エネルギーセンター)の省エネ事例部門で、最高賞に当たる「経済産業大臣賞」を受賞した。表彰式は27日に東京ビッグサイトで行われる予定。

省エネ大賞は、事業者や事業場などで実施した他者の模範となる優れた省エネの取り組みや、省エネルギー性に優れた製品並びにビジネスモデルを表彰するもの。今回の受賞は、“聖域”にメスを入れる取り組みが評価された。

食品製造では製品の品質が最重要視されるため、品質に影響を与える工程は省エネ活動の優先順位が低くなり、その結果“聖域”化する傾向がある。草加工場では継続的に省エネを進めるため、この聖域にメスを入れて品質の維持と省エネの両立を図ることが必要不可欠だと考え、これを行うには従来の組織では難しかったことから、活動サイクルを確立し、組織改革をベースに省エネ活動に取り組んだ。この取り組みが評価され、理研ビタミングループとして初めての受賞につながった。

活動サイクルは、製造部門だけでなく品質管理部門や管理者層も巻き込んでPDCAサイクルを回す仕組みで、少人数の分科会で議論を行い品質と省エネに関わる施策を立案→品質管理部門と連携し品質面を担保→管理者層への成果プレゼンによる評価確立→管理標準活用による水平展開――というもの。

省エネ大賞の受賞テーマは「食品工場における品質と省エネの両立に向けた聖域なき省エネ改革」。受賞概要は▽食品製造業における工場内環境の維持や洗浄殺菌工程といった、品質に直結するエネルギーの省エネを、社内委員会活動の改革により達成▽品質と省エネを両立させる施策を行うための活動サイクルを確立▽原油換算エネルギー原単位で14年度116㎘/1千tから19年度86㎘/1千tと25%以上の削減を達成▽個人の力量に依存するのではなく、活動がシステマティックに推進されており持続性面で優れている▽省エネが進みにくい食品業界はもとより、他業界にも広く展開できる。

なお、同社は今後も社会や自然との調和をはかりながら事業活動を行い、環境負荷低減に向けた取り組みを進めるとしている。