アークス 関東進出に橋頭堡 栃木の地場スーパーと経営統合へ

北海道を中心にスーパーを展開するアークス(札幌市)は17日、栃木県内に31店を展開する食品スーパーのオータニ(本社・栃木県宇都宮市、大谷章社長)と経営統合に向けた協議に着手することで合意した。アークスグループは現在、宮城県まで南下しているが、オータニと経営統合することで一気に北関東エリアに版図を拡大。さらなる南下に向けた橋頭堡を築く形となる。

オータニは1946年創業。前2月期業績は、売上高294億2千600万円、営業利益3億2千400万円、経常利益3億4千200万円、当期純利益2億900万円。健康・本物志向に応える豊富な品揃えを特徴とする高質SM「フードオアシスオータニ」と、徹底的なローコスト運営で地域一番の低価格で販売する「スーパーオータニ」を展開している。

オータニが地盤とする栃木県の食品SM市場には絶対的なマーケットリーダーが存在せず、イオン、ヨークベニマル、生協ほか、オータニをはじめとする地場スーパー、一般食品についてはカワチ薬品なども一定のシェアを有するという超激戦区となっている。

景気の先行き不透明感が強まり、ニューノーマル下での競争激化が予想される中、アークスの商品調達力、店舗運営力、情報システム力などの経営インフラと展開力を活用することで、エリア内の競争力強化を図る狙いとみられる。

アークスの横山清社長はかつて、「トータルマーケットはどんどん縮小し、収益を上げるのが困難になっている。マーケットが縮小する一方、残った企業は大きくなり、マーケットの縮小と企業拡大という時期がしばらく続くだろう。(現在も)提携の申し込みはあるが、「だめ」+「だめ」=“だめ”であり、「だめ」×「だめ」=“まるでだめ”だ」と語り、提携については双方がシナジーを発揮できる提携を志向する考えを明らかにしていたが、地域に根付きエリアでの支持が高い地場SMオータニとの提携はこうした考えに沿ったものと言える。なお、スケジュールについては今後、検討するとしている。