松屋銀座 「会えないからこそ贈る」 ネット・自家需要を拡充

東京・銀座の松屋銀座は11月5日に「お歳暮ギフトセンター」を開設した(浅草店は1日)。今年は「会えないからこそ贈る」をテーマに掲げ、コロナ禍で広がった「おうちで贅沢なごはんを楽しむ」ためのギフトを提案。また自家需要品をさらに充実させて、売上前年比105%を目指す。

様々な状況が不透明だった中元商戦では厳しい予測も飛び交ったが、松屋銀座は前年比約89%と、当初の見込みを上回って着地。店頭販売は8割弱だったが、インターネット販売、FAX、電話での注文といった非来店購入が増加した。また、中元時には受注が無かった企業からも見積もりの依頼があるという。

レストラン休業等の影響か、ちょっと豪華なレストラン系のギフトが好調だった。既にお節料理の予約も始まっているが、単価の高いものも好調だ。

今歳暮ではグレードアップすることで、直接帰省、挨拶ができない代わりに歳暮を贈るという需要を取り込みたい考え。

バイヤーの一押し商品は「伊勢せきや 鮑ステーキ・伊勢えびスープ詰め合わせ」。大ぶりの鮑(あわび)を蒸しあげたのち、表面を焼き上げて鮑ステーキに仕上げた一品だ。

今回から歳暮用ネット販売のプラットフォームを刷新し、閲覧の利便性を向上させている。以前は、松屋カード利用による割引は店頭購入のみだったが、今回からはネット販売でも対象商品は割引きになる。また、ネット限定品も11点を揃えた。

自家需要品コーナー(松屋銀座 お歳暮ギフトセンター)
自家需要品コーナー(松屋銀座 お歳暮ギフトセンター)

休業中の5月にオープンしたオンラインショップとは別のシステムだが、将来的には統合して運用する考えだ。ネット販売の目標は前年比135%。

中元期には120%と伸長した自家需要品も拡充。産地直送品などカタログのコマ数を8コマ増やした。初登場の「国内産黒毛和牛うす切り」は定価より27%ほど値下げしている。自家需要品は前年比130%を目指す。

売場では感染対策も徹底。店舗の出入り口は分離され、サーモグラフィーカメラで検温。ギフトセンターでは什器間の間隔をとり、待合時の席間も空けるなどして来店者の密を避ける。また、従業員の休憩所も増やすことで、従業員同士が密になる状態も回避している。