メディカル給食向け商品を強化 六甲バター

六甲バターは、業務用チーズについてメディカル部門を強化する。専門チームを立ち上げ市場調査中で、機能性を付加したプロセスチーズやデザートチーズなど同社の強みを生かした専用商品を来春をめどに開発する。

同社の業務用部門は学校給食からスタートした経緯から、学給チャネルでの売上げが高い。メディカル部門の強化を打ち出したのは、一見するとコロナ禍で学給が落ち込んだためと考えられるがそうではない。確かにコロナ禍で上期(1-6月)の業務用の売上げは2割程度落としているが、苦戦しているのは飲食店やホテル、産業給食で学給は健闘している。

全国で休校となった3月、4月は落ち込んだが、6月からは前年を上回っており、7月は140%と大きく前年超え。これは感染症対策として通常給食ではなく、パンと牛乳だけという簡易給食を導入するケースが増え、おかずがない中で栄養を確保するためチーズが登場する機会が増えたことが理由だ。1―9月のトータルでは学給向けの売上げは前年の90%。昨年9月はラグビーW杯に合わせラグビーボール型チーズを学給で相当数販売しており、これを考慮するとほぼ前年並みに戻ったと考えられる。

こうした状況にもかかわらずメディカル強化を打ち出したのは、取引先である業務用卸が少子化により市場のシュリンクが進む学給や、コロナ禍が直撃した外食産業からメディカルへのシフトを加速化させていることが大きな理由だ。

すでに家庭用では食物繊維やタンパク質など機能性を強化したチーズを商品化。栄養が不足しがちな高齢者向けの給食ではこうした商品が受け入れられる可能性は十分あるほか、人気のチーズデザートもメディカル給食との親和性は高く、商品開発に取り組んでいる。