東海キヨスク 地元店のフルーツサンドが大人気 ウィズコロナで新たな商品展開模索

東海キヨスク(名古屋市、河原﨑宏之社長)がウイズコロナ時代の駅ナカビジネスの在り方を模索している。同社はキヨスク売店、土産物店、コンビニの3業態を柱に物販事業を展開しているが、今回のコロナ禍で鉄道需要が激減したことに伴い、運営店舗の売上げも大幅減少を余儀なくされた。

新幹線の利用客数がなかなか回復しない中で主力の土産物をどのように活性化していくか、利用客が比較的戻っている在来線まわりの再強化、特に名古屋近郊の店舗で新たな売れ筋商品をどう開拓・開発していくか。新業態開発など事業領域の拡大とあわせ、今後の大きなテーマとなっている。

同社でこのところ力を入れている施策の一つが、地域密着型商品の取り扱い。地元有名店の人気メニューを近隣の主要駅でピンポイント販売するというもので、直近で大きな成果を収めているのが、ぜんめいやの「フルーツサンド」だ。

ぜんめいやは、名古屋市港区にある青果店。同店のインスタ映えする「フルーツサンド」が、地元情報誌やテレビ番組等で頻繁に取り上げられ、一気に認知度を高めた。

東海キヨスクでは8月20日から、金山総合駅の「ベルマートキヨスク」3店舗で同商品の取り扱い開始。月曜~金曜日の夕方に10種前後(460~850円)、1日当たり3店舗合計で約350個が納品されるが、即日完売する人気ぶり。立ち上がりの8月20日~9月2日で、総計3千600個超を売上げた。

売れ筋は「フルーツMIX」(460円)、「いちご」(504円)、「いちごバナナ」(460円)。季節アイテムも揃えながら、今後も定番商品として販売を継続。金山以外での取り扱い拡大も予定する。

地元人気店・有名店の商品販売は、16年にオープンした名古屋駅の「JRゲートタワー店」で試験的にスタート。ノウハウを積みながら現在は大曽根駅や桑名駅などにも取り組みを広げてきた。

最近では京都駅で地元ステーキ専門店「キャメロン」や有名中華料理店「ハマムラ」の弁当を販売。8月にオープンした「プレシャスデリ東京」には、東京ばな奈と組んだ同社限定商品「ブリュレタルト」や、東京駅一番街に出店する飲食店とのコラボ弁当などが並ぶ。

地元有名ベーカリーの商品を集めた新大阪駅のイベント「パンフェスタ」も好評を博した。

そうした中でも、ぜんめいやの「フルーツサンド」は突出した実績を示している。同社としても地域密着度をさらに高め、地元の話題商品をリサーチ。第2、第3のヒットを狙う。