ルテイン含有の冷凍ホウレンソウ 飛騨産原料使用、機能性表示食品発売へ ミチナル

業務用卸・山一商事(岐阜県高山市、山下喜一郎社長)の関連会社で農産品加工販売等を手掛けるミチナル(同、同)は10月1日から、同社初の機能性表示食品となるIQF冷凍ホウレンソウ「ルテイン ルンルン ほうれん草」(100g、店頭価格160~200円前後予定)を発売する。目の機能をサポートする「ルテイン」を関与成分とするもので、同社が岐阜県食品科学研究所に成分分析を委託。19年12月26日付で機能性表示食品への届け出が受理され、今回の販売となった。

ルテインは緑黄色野菜でも特にホウレンソウに多く含まれる黄色色素で光の刺激から目の網膜を守る作用があることから、機能性表示食品制度においてその作用を表示することを認可された成分。摂取目安は1日10mg/100g中とされる。

ミチナルは、「捨てない農業」を企業理念に15年11月設立。翌16年4月から本格稼働。ほうれん草を中心とした飛騨高山の廃棄野菜を商品化することで、食品ロス対策の推進、地場農家の収入安定や担い手の発掘・育成、地域ブランドの確立などを目指している。

そうした中、飛騨産ホウレンソウは夏場の品種であり、平野部で栽培される冬場の品種に比べて日照量が多いこと、また生鮮出荷用の品種のため加工用品種に比べて葉身部分が多いことなどから、同社のIQF冷凍ホウレンソウはルテインの含有量が多いのではないかと仮説。これを実証するため、ミチナルから岐阜県食品科学研究所に分析を委託した。

結果、10mg/100g中の要件を上回る含有量であることが判明。冷凍長期保存や加熱によるルテインの減少もほぼ見られず、またパウダー化してもルテイン高含有なので、サプリメント原料としての利用が可能であると考えられるという。

ルテインを関与成分とする機能性表示食品は8月27日現在149件。そのうち野菜が7件で、ホウレンソウ製品は同社の「ルテイン ルンルン ほうれん草」を含め5件あるが、その中では最もルテイン含有量が多い。また鉄、ビタミンA、葉酸なども含有しており、健康訴求効果も高い。

9月8日には岐阜県庁で記者発表会を開催。山下社長、岐阜県食品科学研究所・加島隆洋専門研究員から研究の背景や受託研究に至る経緯、研究成果などが説明された。

ミチナルの山下社長は「高山市のホウレンソウは市町村別ではここ10年以上日本一の生産量を誇るが、まだまだ地元も含め認知が低い。この発表会見が皆さまに当商品のこと、また高山や飛騨ホウレンソウのことを知っていただく機会になればありがたい」と語った。

「ルテイン ルンルン ほうれん草」の取り扱い店舗については、まだ一部企業の数店にとどまっているが、今後地道に採用拡大を目指す構え。家庭用200gや業務用大容量サイズの投入も準備中とのことだ。