栃木産干瓢 2~3割減産見込む 需要も低迷脱せず

栃木県干瓢商業協同組合は9月11日、作柄報告会を開催。各地区の問屋から干瓢の生産状況について報告が行われた。

今夏は7月いっぱい続いた長梅雨による低温や日照不足が生産に影響。天日で干せずボイラーによる乾燥が連日行われたことから、燃料代もかさんだ。

宇都宮気象台によれば、7月の日照時間は平年の34%と史上2番目の少なさ。それが8月に入ると一転して猛暑が続き、同気象台では過去最高の月間平均気温を記録。極端な天候変化に産地は翻弄された。

「例年なら梅雨の中休みがあるものだが、7月中はそれもなく終わった。そして8月になると逆に猛暑、酷暑の日々で、それまでの雨続きで弱っていた畑では力を失い枯れたような状態になってしまった」(東部地区問屋)。上三川町を中心とした東部では8月初週で生産終了を余儀なくされ、平年の4割程度の作柄に終わった農家もあったという。

このほか下野市石橋を中心とした中部地区でも生産は平年並みの時期にスタートし7月前半までは順調だったものの、やはり長梅雨によるダメージから梅雨明け後10日ほどで終了した農家が多かった。「手をかけた畑では例年通り9月まで剥き作業が続けられたところもあったが、あまり大きな玉(実)はなく、収穫量も歩留まりもよくない」(同地区問屋)。

西部(壬生)地区でも平年並みのスタート時期となった一方、晴れ間が全くなかったことから7月半ばから葉にウドンコ病も発生。雨続きのため農薬散布もできず手をこまぬいている畑もみられた。ただ「8月前半でやめたところも多かったが、畑に手をかけているところは後半も剥いていた」(同地区問屋)という。

昨年の生産量は260tで着地している。今回の各地区からの報告を踏まえ、今年の生産量はトータルで前年比2、3割減とする見方で一致した。

供給減少の一方で、需要も低迷が続く。伊澤茂理事長は「新型コロナの影響で外食、イベントなどはいまだ厳しい状態だ。需要が以前の水準に戻ることはしばらく考えられず、少なくとも1年は難しい状況が続くだろう」と話した。