酒税改正 今後見据えた対応を

近ごろ100円ショップでは、おつまみが売れるという。100均における食品の動きはスーパーやドラッグストアに押され全般的に鈍っているが、おつまみだけは堅調なようだ。「安い酒しか売れないから、つまみも安いのばかり売れる」と酒類卸の幹部は指摘する。

▼外出自粛や在宅勤務により一杯飲んで帰ることも減った。バーでグラスを傾けることもない。ビールや高い洋酒は動かず、家飲みも長く続けば売れるのは低価格の商品ばかり。

▼10月からの酒税改正では、ビールの税金が下がり新ジャンルは上がる。卸にとって9月中は新ジャンルの特需を促し、10月以降はビールの需要を喚起したいところ。だが、バイイングパワーを持つ大手小売業が「ビール6缶パックを三ケタで売ろうとしている」という話も聞こえてくる。つまり1千円以下ということで、「相当頑張らないと実現できない値段」と卸関係者は顔をしかめる。

▼価格競争再燃の危惧が強まるが、改正は2026年まで3回実施される。最初となる今回の対応が、後々に影響することは勘案しなければならない。