菌活市場やトレンドを公開 腸内環境意識する理由など明らかに インテージ

インテージはこのほど、全国の20歳から69歳の男女2千261人を対象に菌活に関する意識と行動に関する調査結果を公開した。

同調査によると、過半数が腸内環境を意識し、最も高い60代女性では7割超となった。意識している理由については、全体で「便秘の改善」と「ダイエット/メタボの改善」がいずれも5割弱に上り2大理由となった。次いで「風邪/インフルエンザ予防」と「美肌/肌質改善」がそれぞれ約3割、「便秘以外のお腹の症状の改善」「アンチエイジング」がそれぞれで約2割の回答があった。

これを男女別に見てみると違いがあり、男性は「ダイエット/メタボの改善」が理由のトップで、これに「風邪/インフルエンザ予防」と「便秘の改善」が続く。

一方、女性は「便秘の改善」が6割超、次いで「美肌/肌質改善」5割の回答となった。「ダイエット/メタボの改善」は5割弱と男性とほぼ同じ割合の人が理由に挙げた。

腸内環境対策としては、過半数が「善玉菌の働きを助ける食べ物を食べる」、3割強が「善玉菌を食べ物やサプリで摂取する」と「おなかを冷やさない」を、それぞれ実践していることが判明した。

女性は「おなかを冷やさない」が4割と男性より14ポイントも高く、菌活と合わせて温活も積極的にしている様子がうかがえる。

また全体の約6割が取り入れている食材は、葉物野菜・きのこ類・根菜類・豆類で、これに海藻類・くだものが5割弱で続く結果となった。

男性よりも女性が取り入れている割合が高い食材が多く、特にきのこ類では20ポイント近く、海藻類とはちみつでは10ポイント以上、男性よりも高い結果となった。

摂取している善玉菌の食べ物やサプリについては、全体の9割近くがヨーグルトを、6割が乳酸飲料・ヨーグルトドリンクを取り入れていた。

ヨーグルトに続いたのは納豆で6割、みそは5割という結果だった。納豆・みそとも女性の方が男性より取り入れている人が多く、チーズも男性では4割であるのに対し、女性は過半数の人がとっていると回答した。

サプリメントでは、善玉菌のサプリメントは3割弱、酵素のサプリメントは1割程度の人が取り入れていることが判明した。(写真下記事続く)

ヨーグルトと主な発酵系飲料の市場規模推移(データソース:SRI)
ヨーグルトと主な発酵系飲料の市場規模推移(データソース:SRI)

インテージによると、ヨーグルトと主な発酵系飲料市場は11年に2千種類に満たなかったのが、菌活という言葉が浸透した15年には2千307種類と約1.2倍に増加した。直近の19年は、15年に比べヨーグルトと乳酸菌飲料は減ったものの、ドリンクヨーグルトが1・3倍増えるなどして全体としては15年より約30種類増加した。

ヨーグルト市場は11年の約2千400億円から堅調に推移し、甘酒ブームに火がつくなど発酵食品が注目された16年には2千954億円に達し、以降も2千500億円を上回る市場規模を維持している。伸長著しいのはドリンクヨーグルトで、菌活が注目され始めた12年から伸び続け、16年には1千300億円を突破し、以降も同水準で推移している。

「カルピス」「ビックル」などの乳酸飲料(ドライ)は14年まで「ヤクルト」「ラブレ」などの乳酸菌飲料(チルド)を下回っていたが、15年に発売された「南アルプスの天然水&ヨーグリーナ」の爆発的な人気で市場規模が拡大し、一気に乳酸菌飲料との差を縮め、18年には600億円を超え互角の勝負となっている。