乳入り飲料市場が拡大 コーヒー・紅茶のカテゴリー横断で

ミルク入りコーヒーとミルクティーが拡大している。乳性を含む乳入り飲料市場は昨年、14年比で2倍以上拡大し1億ケースを突破したと推定される。17年まで緩やかに拡大し、18年にPETコーヒー市場が沸いたことでミルク入りコーヒーが急伸、続いて19年の紅茶飲料市場の活性化でミルクティーが大幅に拡大した。ブランドでは「クラフトボス」「ジョージア ジャパン クラフトマン」「午後の紅茶」が幅をきかせている。

こうした中、サントリー食品インターナショナルは、現場調査を行ったところ、乳入り飲料が子どもや若年層だけでなく30・40代の大人層にも支持されているという気付きを得て、乳性飲料「GREEN DA・KA・RA ミルクと果実」を新発売した。

同商品は、ミルクのやさしい味わいと、さわやかな果実の味わいを両立。甘さ控えめの弱酸性設計で、すっきりとした後味に仕上げられており、牛乳1杯分のカルシウムと2種のビタミン(ナイアシン、ビタミンB6)を配合している。

「GREEN DA・KA・RA ミルクと果実」(サントリー食品インターナショナル)
「GREEN DA・KA・RA ミルクと果実」(サントリー食品インターナショナル)

ミルク入りコーヒーでは、UCC上島珈琲が「BEANS & ROASTERS」ブランドを強化。ラテ専門店によるミルク入りメニューの広がりを提案すべくペットボトル(PET)とボトル缶の両輪で多様化ニーズに対応していく。

「ミルク入りPETは昨今、甘さひかえめで、すっきり飲めるものが主流となっている。当社としてはさらにミルクに特化することで新しいお客さまとの接触拡大を図っていく」(UCC)との考えの下、「ミルク好きのラテ」のパッケージを刷新して発売開始した。

乳のコンセプトに加えてフレーバー展開も強化の構えで、爽やかな酸味のストロベリーに華やかな香りが特徴のエチオピア産コーヒーをベースにした「ミルク好きのストロベリーラテ」を4月6日に期間限定で新発売する。

ボトル缶では、カフェオレボトル缶(351~500㎖)カテゴリーでトップシェアを握る乳飲料規格の「CAFFE LATTE」のミルク感を強化し、カップに入ったカフェラテのイラストをあしらうなどパッケージも刷新して4月13日に発売開始する。

コカ・コーラシステムも、独自のミルクブースト技術を用いて「ジョージア」の従来品と比べ3倍のミルク感を打ち出した「ジョージア ラテニスタ」シリーズを新発売した。

伊藤園の「タリーズコーヒー」は、無糖ラテのボトル缶とPETに磨きをかけるほか、4月13日に「JAPAN TASTE 黒糖ラテ」を新発売して新たに有糖ラテのPET市場に挑む。

豆乳など植物性ミルクの動きも。「GREEN CALPIS」(アサヒ飲料)
豆乳など植物性ミルクの動きも。「GREEN CALPIS」(アサヒ飲料)

これに対しアサヒ飲料は、「ワンダ極」シリーズの「カフェオレ」に加えて伸長する砂糖不使用ラテカテゴリーに向けて「老舗珈琲店の甘くないラテ」を4月14日に新発売する。

ダイドードリンコは「ダイドーブレンド バリスタズクラフト ラテ 世界一のバリスタ監修」に注力しピエール・エルメ氏との共同開発商品も展開している。

紅茶飲料では「午後の紅茶」「クラフトボス」「紅茶花伝」などのミルクティー商品が市場を賑わしている。

乳アレルギーや高まる健康志向に対応して豆乳など植物性ミルクを採用する動きも出始めている。アサヒ飲料は、植物ミルクを使用した新ブランド「PLANT TIME」を立ち上げたほか、豆乳を発酵した植物生まれの「GREEN CALPIS」を4月7日に新発売する。