高付加価値化の動きにも注視

東京オリンピック・パラリンピックの延期が決まった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大という事態はなかなか収束しそうにない。日本国内を見ても学校の再開は進む方向だが、東京の感染者数が急増するなど事態はさらに深刻化しているように感じる。

▼食品業界への影響はもちろん深刻だ。外食とそれを支える業務用商品が大打撃を受けている。これに対し、家庭用商品は簡便・即食カテゴリーを中心に特需が発生している。先行きは不透明だが、まず目先の状況にしっかりと対応していくことが重要だ。

▼一方、特需とは言っても、その受け皿になっているのは主に定番商品だ。反面、付加価値商品や新商品を提案しにくい状況も見られる。特に2月発売、3月発売の新商品が出鼻をくじかれたことは否定できず、政策の見直しを迫られていることも事実だ。

▼いわゆる成熟カテゴリーを中心に、新商品を含む付加価値商品の提案強化を通じた高付加価値化が課題になっている。新型コロナウイルス感染症の終息とともに、その動きがくじかれないことを切に願いたい。