新型コロナ、食品も買いだめ相次ぐ 休校余波で人員確保に難題

新型コロナウイルス対策でトイレットペーパーやティッシュペーパー、マスクなどの欠品が続いている中、先週末にかけてはコメやパスタ、乾麺、即席めん、缶詰、冷凍食品などを買いだめする動きも出てきた。東日本大震災とは異なり、供給体制に問題はないものの、需要急増で一時的にコメやパスタなどが品薄になった。さらに、全国一斉休校により、小売店ではパートタイマーの確保に追われるなど、その影響が広がっている。

一斉休校直前の週末 スーパーで売れたのは?

新型コロナウイルスの騒動により、マスクやトイレットペーパーが欠品しているが、食品ではどのような商品が動いているのか。

「安倍総理が休校を要請した翌日には、通常を上回る受注が流通からあった」と話すのは冷食メーカーの担当者。政府が全国の学校に臨時休校を要請したことが転機となったのは明らかだ。ではこの週末、スーパーではどのような動きが見られたのか。

中四国、九州に展開するイズミの梶原雄一朗専務は「お客さまの滞在時間がかなり短く、目的を持って買い物に来られているのを感じた」と振り返る。フードコートやレストランは週末にもかかわらず客足が鈍かった。

商品面では子どもの昼食、家庭内の備蓄といった需要に対応したものが大きく伸びた。同社の旗艦店「ゆめタウン広島」(広島市)では前年同期比170%の米をはじめ、即席麺(カップ、袋とも)、カレーなどのレトルト食品、無菌米飯、冷食などが、この週末に110~130%と大幅に伸びた。

実際に売場を見てみると、これらのほかパスタ、パスタソース、乾麺、水産缶詰、炭酸飲料、チルド果汁飲料などのカテゴリーにおいて、月曜昼の時点で一部の商品が欠品となっていた。また、免疫力を意識し、ヨーグルトや納豆の品揃えを強化したという。

ゆめタウン広島の串崎真司食品次長は「例年は2週間程度の春休みが、夏休みと同じくらいの長さになる。そのことを見据え、売場を展開していかなければならない」と話す。

イズミは業務提携するセブン&アイ・ホールディングスの『セブンプレミアム』商品を今月2日から扱い始めた。一部は先行発売し、その中で即席麺の「蒙古タンメン」は前述のようなニーズをとらえ全店で3千個を販売した。