20年食品業界が始動 製配販の連携強化で変化に対応できる年に 食品業界新春名刺交換会

今年54回目を迎える新春恒例の「大阪食品業界 新春名刺交換会」が6日、大阪市の太閤園で開催された。日本加工食品卸協会近畿支部、大阪府食品卸同業会、食品新聞社の共催。近畿圏の卸やメーカーのトップを中心に177社、540人が集った。

主催者を代表し、岡本均日本加工食品卸協会近畿支部長(伊藤忠食品社長)が「日本では今年の東京オリンピック・パラリンピック、2025年の大阪・関西万博など華やかな式典が次々と予定されている。一方、世の中にはさまざまな変化が起こっており、この潮流は今年も大きなうねりとして、われわれに大きく影響することが予想される。製配販の連携を強化し、対抗手段をしっかりと考えていかなければならない」と述べた。

続いて、来賓のあいさつに立った遠藤順也近畿農政局次長は食品業界の担う役割やさまざまな課題をはじめ、2020年に取り組む事項について話した。

乾杯は堀井一彦カゴメ大阪支店長が登壇。「今年は五輪が開催され、健康への意識はより高まることが予想される。2020年は食品業界を挙げて日本人の健康増進に取り組むとともに、大阪から世界に向けてさまざまな発信を始める年にしたい」と話し、力強く乾杯の発声をした。

中締めは魚住直之大阪府食品卸同業会会長(伊藤忠食品西日本営業本部長)が「昨年から中一日配送を行う企業が徐々に増えている。当然、メーカーにおいてはコスト削減につながるが、卸にとっては負担がかかる。削減できたコストを卸とシェアするという考えを持っていただけたらありがたい」と呼びかけ締めくくった。(写真下記事続く)

あいさつする岡本均氏(日本加工食品卸協会近畿支部長/伊藤忠食品社長)
あいさつする岡本均氏(日本加工食品卸協会近畿支部長/伊藤忠食品社長)
中締めであいさつする魚住直之氏(大阪府食品卸同業会会長/伊藤忠食品西日本営業本部長)
中締めであいさつする魚住直之氏(大阪府食品卸同業会会長/伊藤忠食品西日本営業本部長)
山口貢社長(食品新聞社)
山口貢社長(食品新聞社)

食品新聞社・山口貢社長のあいさつ

昨年を振り返ると改元や消費増税など大きな社会変化のある年だった。しかし、1年を通して最も大きな変化はITの加速化だったのではないか。今年はいよいよ5Gの時代が来る。ますます変化が加速する中、食品業界はどうあるべきか。また、どこに向かっていくべきか。課題が山積みの業界の中ではなかなか先が見通せないのも事実だ。

キャッシュレス化により消費者の決済のスピードが増す中、企業方針を示す決裁も同じスピードで進まなければ時代に置いていかれる可能性があると強く感じている。食品業界において、2020年も引き続き物流費や資材費の高騰が見込まれるが、卸の持つ企業と企業を結び付ける力やインフラ力とメーカーのパワーを融合させ、連携をさらに強めていく年にしてほしい。