AI技術で新フレーバー選定 従来の発想にないエンディアン社の飲料事業

I-ne(アイエヌイー社)と日本コカ・コーラが出資する合同会社Endian(エンディアン社)は、リラクゼーションドリンク「CHILL OUT(チルアウト)」をリブランディングする。

AI技術を用いて開発したオリジナルのフレーバーを新たに採用し10月29日からオンラインストアと都内一部店舗で販売開始した。

新フレーバーはシトラスやハーブ、フルーツのような香り、清涼感のあるクーリングフレーバーなどが混ざり合ったもので、人間とAIの対話によって生み出されたという。

具体的にはAIが20~50項目を質問し、回答に応じてリラクゼーションフレーバーの配合を入れ替える。これと同じ要領で対象者を変更して質問を繰り返し、200問以上のやりとりから好みを機械学習し採用フレーバーを決定した。

リニューアル後もヘンプシード抽出物、GABA、L―テアニン、ホップ抽出物など4つのリラクゼーション成分を配合している。

飲用シーンは“新しいアイデアを考えたいとき”や“落ち着いてゆったりと仕事をしたいとき”を想定し、主にIT業界で働くビジネスマンやクリエーターに向けて訴求していく。

エンディアン社の今井新代表職務執行者
エンディアン社の今井新代表職務執行者

エンディアン社は19年7月に設立さればかりの新興企業。設立の経緯について、エンディアン社の今井新代表職務執行者は「18年8月に日本コカ・コーラからお声がけがあり、7月にアイエヌイー社が新会社を設立。19年8月に日本コカ・コーラがその新会社に出資して当社が設立された」と説明する。

今後はアイエヌイー社の飲料系の事業をエンディアン社に集約する方針を掲げ、「まずはブランド委譲した『チルアウト』のビジネスにフォーカスしていく」。

「チルアウト」は「ストレス社会にエナジーではなくリラクゼーションを提供する」とのコンセプトの下で開発され、アイエヌイー社が16年11月に販売開始した。

今では、ディスカウントストアや付加価値商品を多く取り揃えるコンビニやスーパーに配荷され「“チル”という言葉がトレンドになるなど一部から熱狂的な支持を得ている」という。

アイエヌイー社は、ボタニカルライフスタイルブランド「BOTANIST」や美容家電ブランド「SALONIA」などを運営するビューティーテックカンパニー。そもそもデジタルマーケティング領域を強みに「新たな発想とマーケティング手法で自社ブランドを育成してきた実績を持つ」。

これに日本コカ・コーラの持つメガブランドの開発・育成ノウハウが加わることで「食と飲料の事業領域において新しいイノベーションが生み出せるものと考えている」。

食の領域でもブランド展開し、9月2日には初の新商品「ビオテインB420(以下ビオテイン)」を自社サイト限定で発売開始した。

ビオテインは、乳酸菌「B420」を配合し、ダイエットや日々の生活で不足しがちなたんぱく質・ビタミンなどの栄養素を配合した1袋1回分のパウダータイプのプロテインに仕立てられている。