炭酸飲料 家飲みに最適な新容量 「コカ・コーラ」が先鞭

炭酸飲料の新サイズ 流通大手も期待

炭酸飲料は冷えた状態で開栓後すぐに飲み切るのがおいしい飲み方とされる。開栓後、時間の経過とともに炭酸ガスが抜け出し、おいしさは損なわれていく。少子高齢化・少人数世帯の増加という社会環境の変化を受け、「コカ・コーラ」では炭酸飲料を家庭内で1人もしくは少人数でシェアしておいしく飲むのに最適な新容量を提案する。

――家庭内での1人用飲み切りサイズとして350㎖PET

――家庭内での2人飲みサイズとして700㎖PET

コカ・コーラシステムはこの2つの新容器サイズを来年1月13日から東京都を中心とした1都3県のスーパー、ドラッグストア、ディスカウントストアで先行販売していく。希望小売価格は350㎖が税抜120円、700㎖が税抜195円。

和佐高志氏㊧(日本コカ・コーラ)と佐藤一仁氏(コカ・コーラボトラーズジャパン)
和佐高志氏㊧(日本コカ・コーラ)と佐藤一仁氏(コカ・コーラボトラーズジャパン)

10月31日、都内で発表した日本コカ・コーラの和佐高志チーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)は「炭酸飲料は時間が経つにつれおいしさが変わる。おいしい炭酸飲料を飲むには1本当たりの容量が重要で、いつ・どこで・何人と飲むかで最適な容量が異なっていく」と語った。

今回の新容器は、持って帰って飲まれる“将来消費”のニーズが強いスーパー、ドラッグストア、ディスカウントストアへの提案となる。

「持ち帰って飲む人の声を聞くと、500㎖だと飲み切れず2人で分けるには足りないことが判明した。350㎖と700㎖で新たな需要を掘り起こすことで約1・3倍の売上増を見込み、飲用機会を増やすことで市場全体の成長にも貢献できると考えている」。

一方、コンビニや自販機に対しては、購入後すぐに飲まれる“即時消費”のニーズが強いことから既存の500㎖を中心に据え、それを補完するものとして300㎖を用意する。「炭酸飲料を自販機やコンビニなどの即時消費に比べて、家で飲む量は20%くらい少ないというデータがある」という。

コカ・コーラボトラーズジャパンの佐藤一仁理事東京営業本部長は、350㎖と700㎖のメーン販売エリアとなる東京について「単身者が多く、徒歩や自転車による買い物が多いといった都市化の特徴が顕著で、今回の先行販売で最も適切な対象エリアだと考えている」と述べた。

棚割りのイメージ(コカ・コーラボトラーズジャパン)
棚割りのイメージ(コカ・コーラボトラーズジャパン)

コカ・コーラボトラーズジャパンは、店頭で新容器サイズの価値を伝えるべく、ポスターや商品に付けるネックPOPなどを多彩に用意するほか「各種、店頭でのプロモーションを予定し、お客さまのトライアル購買を強力に後押しする」。

棚割りなど効率的な店頭展開の方法を流通とともにつくり上げていく考えで、専用什器を用意して1店舗内の複数個所での展開も提案していく。

炭酸飲料の新サイズについて大手流通に聞くと「単身世帯、2人世帯および炭酸飲料を愛飲されているお客さまには700㎖PETの需要はあるのではと考える。新たな需要の掘り起こしは期待されると思う」(イオンリテール)、「今後発売の新サイズに関しては、お客さまのニーズを確認しながら柔軟に対応していく」(セブン&アイホールディングス)との回答が寄せられた。

なお、回答した2社とも炭酸飲料の既存サイズについて消費者から不満の声は特にないという。