コナだけじゃないハワイアンコーヒー 「カウアイ」も知って アタカ通商、拡大へ意欲

世界約60か国からスペシャルティコーヒーの生豆を輸入販売しているアタカ通商は、ハワイアンコーヒーの訴求を強めている。
キラウエア火山噴火によるハワイコナの高騰が背景。同社はハワイ州でハワイコナ以外にもカウアイ島、マウイ島、オアフ島のコーヒーを多品種取り扱っている。

取材に応じたアタカ通商の荒木守社長は「お取引さま、消費者ともにハワイコナにこだわられる傾向にあるが、これからは一般の方にもハワイコナを含むハワイアンコーヒーを広めていきたい」と意欲をのぞかせた。

同社は9月11~13日、東京ビッグサイトで開かれた「SCAJワールドスペシャルティコーヒーカンファレンスアンドエキシビジョン2019」にブースを出展し、カウアイ・コーヒー・カンパニーのフレッド・カウエルGMを招いてカウアイコーヒーをアピールした。

カウアイ・コーヒー・カンパニーは、農園面積3千100エーカー(東京ドームの280倍)を有するアメリカ最大のコーヒー農園で、約400万本を栽培している。

アタカ通商の荒木守社長
アタカ通商の荒木守社長

生産量は近年300万ポンド(3万袋)で推移し、ハワイ州生産量の半分を占めている。

カウワイ島は肥沃な火山性土壌、年間降雨量1千700~1万2千000㎜の豊富な雨、涼しい貿易風などコーヒー栽培に適した条件が揃い、害虫(CBB)被害のないハワイ諸島唯一の島となっている。

カウアイ・コーヒー・カンパニーの栽培品種は、ティピカ、レッドカツアイ、イエローカツアイ、ムンドノーボ、カウアイブルーマウンテンの5品種。18年には、ハワイで初めてレインフォレスト・アライアンス認証とフェアトレード認証を取得して認証コーヒーも手掛けている。

広大な農園は海抜30~250mの範囲で広がり、起伏がなだらかなことから収穫はほぼブルーベリー用を改造した機械機で行われ、ごく少量を手摘みしている。土壌管理や風よけ対策にはITを活用し、農園の区画ごとにドローンを飛ばして管理している。

カウアイ・コーヒー・カンパニーのフレッド・カウエルGM
カウアイ・コーヒー・カンパニーのフレッド・カウエルGM

機械化とIT化によって農園従事者は少なく、カウアイ・コーヒー・カンパニー180人の従業員のうち農園従事者は50人となっている。

収穫されたコーヒーチェリーは最新鋭の水洗工場で精製、その処理能力は1日当たり292t。パーチメントの乾燥は18時間から36時間かけて含水率11%前後にする。

その後、比重選別、色彩産別、グレーディング、カッピング、農務省認証を経て出荷される。焙煎は、カウアイ島、サンフランシスコ、バージニア、ニュージャージの4か所の焙煎工場で行われている。

カウアイ・コーヒー・カンパニーは、日本以外にもスイスとカナダにコーヒー生豆を輸出し、焙煎豆はアメリカで流通し海外向けにはネットで販売されている。

同社のフレッド・カウエルGMは、訪れた人にVR(バーチャルリアリティ)ゴーグルを使って農園を紹介。「当社のクオリティーやサステナブルの取り組みを伝えて日本で市場拡大したい」と意気込みを語った。