新宿南口再開発 旧日粉本社ビルなど跡地に「リンクスクエア新宿」竣工

三菱地所、日本製粉、ジャパンリアルエステイトは、3社共同で開発計画を進めてきた「(仮称)新宿南口プロジェクト」(千駄ヶ谷5丁目北地区第一種市街地再開発事業)の建物名称を「リンクスクエア新宿」に決定し、31日に竣工した。

同プロジェクトは、明治通り沿道の旧耐震基準の老朽化建物3棟(旧新宿パークビル、旧日本製粉本社ビル、旧日本ブランズウィックビル)を1棟のビルに建て替え、地上16階建てのオフィス、商業施設、地域貢献施設などで構成される複合施設に整備するというもの。

リンクスクエア新宿の敷地面積は4千138.56㎡で、延べ床面積は4万3千760㎡。4~16階のオフィスフロアは竣工前の時点で満室となっており、1~3階の商業ゾーンには飲食店舗やコンビニエンスストア、医療機関、薬局、ヘアサロンなどが入居予定。商業ゾーンは9月27日に開業する。

2階には地域貢献施設として渋谷区と社会福祉法人清香会による約500㎡の認可保育所を開設。地域防災機能の充実ぶりも特徴で3階オフィスロビーなどを災害時の帰宅困難者を受け入れる一時滞在施設として開放する(受入人数は約345人)。一定規模の防災備蓄倉庫のほか、1階には地元町会用防災倉庫も設置するなど、施設利用者のみならず地域住民にとっても安心・安全な防災機能を備えている。さらには72時間の非常用電源供給が可能な自家発電設備も導入するとともに、燃料貯蔵施設も確保した。

祝賀会であいさつする澤田浩日本製粉会長
祝賀会であいさつする澤田浩日本製粉会長

リンクスクエア新宿は新宿・代々木・千駄ヶ谷エリアを“つなぐ”ことをコンセプトとした建物。隣接するアグリスクエア新宿と一体になって、南北・東西の歩行者ネットワークや広場整備を行うことで地域拠点としてにぎわいや回遊性の向上に寄与する。JR新宿駅新南口からのデッキを延伸させ、3階部分と接続し、駅からの直線動線を確保した。

8月26日に行われた竣工式の祝賀会で日本製粉の澤田浩会長は「当社は昭和26年という戦後の混乱期にこの土地を取得し、52年前(1967年)には本社ビルを建設するなど長い年月をこの地で過ごしてきた。個人的には社員たちの汗が染み込んだ土地だと思っている。当社の気持ちを汲んでいただいた三菱地所には大変感謝しているし、素晴らしい出会いだった。また以前の本社ビルを建てていただいたのは今回の施工者である大林組。このプロジェクトに参画し改めてご縁を感じたと同時に、うれしく思っている」と振り返った。