缶詰がフードロス救う? 食材持ち寄り家庭で“サルパ”を

日本水産(ニッスイ)は、一般社団法人フードサルベージとともに缶詰を切り口としたフードロスへの取り組み“サルベージ・パーティー”を「缶切り部」として開催している。

“サルベージ・パーティー”とは家庭で持て余している食材を持ち寄り、シェフがその場で考えて調理した料理を皆でシェアしたり参加者が調理したりするなどしてフードロス問題に触れる契機とするイベント。フードサルベージが全国で月に2~3回ほど開催している。

「缶切り部」は、フードサルベージの平井巧代表理事がニッスイに持ちかけたことが契機となり始まった。一般公募で集まった参加者らとともに“部活動”の形式を採り、CSR課の加藤文恵氏が“部長”を務める。昨年7月を皮切りに、今年6月までに4回が開催された。

8日に開かれたイベントでは参加者が家庭でデットストックになっていた食材を持ち寄り、用意された同社の缶詰もつかって、フードサルベージ公認シェフの高田大雅氏がメニューを考案。参加者たちと同社社員がともに調理し、中には即席麺を砕き衣として利用するといったメニューも。普段は家であまり手伝いをしないという小学生も笑顔で調理していた。缶詰は、油分も使えば多様なメニューが可能という。

ニッスイが推進するCSR活動にはフードロスも含まれ、サプライチェーン全体を通じたロス削減に取り組んでおり、賞味期限延長保存試験なども実施中だ。製品廃棄は終売や破損品が多いが、破損品や検査抜取りについてはアウトレット販売やフードバンク(セカンドハーベストジャパンへ寄贈)などで対応している。社内では“宴会料理を食べ切ろう”といった取り組みも進めている。

「缶切り部」は一般消費者向けの取り組みに位置付けられている。参加者は女性が圧倒的に多いという。初期の頃は料理教室の延長といった感覚の年配者が多かったが、最近では若者が増えており中高生の参加もある。

「缶切り部」はこれまで東京で開催してきたが、今年度は首都圏外での開催も予定している。