アサヒビールは9日に「スーパードライ(SD)」ブランドから、若年層の新需要創造を目指す“もう一つの「スーパードライ」”を活動テーマに掲げた「アサヒスーパードライ ザ・クール」(瓶334㎖、ALC5%)を発売。同ブランドからの業務用市場向け商品は初。
「ザ・クール」の味覚は「SD」ブランドを骨格とし、苦みや渋みを抑えることで、よりスッキリとした味わいが楽しめる。この味を「洗練された、シャープな新辛口」と表現しラベルで訴求する。
同社が昨年10月に行った年代別のビール類消費動向のWeb調査では、20~30代の家庭内購入容量は他の世代より少ないが、友人や知人とともに外飲みする頻度が他の世代より高い傾向にあることが示されている。6割以上が飲食店からビール類の飲用を始めており、外飲みの場を自分らしさを開放できる場ととらえていることが分かった。業務用市場での新たな提案が若年層のビール需要獲得につながるとみる。
そこで業務用市場向けに“若者が仲間と一緒にビールを飲んで開放的に盛り上がる!”シーンに合うブランドの確立に取り組み、レジャー、スポーツバー、クラブといった業態を中心に「ザ・クール」を瓶から直接飲用するスタイルを提案する。また「カルピス」などを使ったビアカクテルメニュー「クール スタイル」を提案し、エントリーユーザーのトライアルを狙う。
合わせて12日には、東京・表参道にブランドコンセプトショップ「DRY THE COOL BAR inspired by Instagram」を開設。情報感度が高い世代にブランドの世界観や、これまでにない飲用シーンの提案を発信。新たなビール文化の醸成を図る。