味の素AGFの「ブレンディ」スティックシリーズにミルク入りの飲み物としての引き合いが強まっている。
スティックミックスユーザーを対象にした同社調査から浮き彫りになった。
8月19日、伊藤英郎執行役員は「スティックミックスユーザーに聞いてみたところスティックミックスに対する認識が“ミルク入りの飲み物”であることが分かった。このような受け止めが、ミルク感に強みを持つ『ブレンディ』スティックの好調を後押している可能性がある」との見方を示す。
同社は3月1日納品分から「ブレンディ」スティックなどを価格改定。消費の冷え込みを想定し、最需要期に向けてミルク感を向上させたリニューアル品の投入を予定していたが、価格改定後の需要が想定を大きく上回って堅調に推移したため、6月下旬、前倒しでのリニューアル品の発売に至った。
リニューアル品では、全品種にミルク感を濃縮した新クリーミングパウダーを採用した。パッケージ正面に“ミルクなおいしさ ぎゅぎゅっと濃縮”のアイキャッチをあしらい購買促進を図っている。
新クリーミングパウダーの使用により油脂使用量を削減したことで従来品と比較してカロリーと脂質を低減した。
「カフェオレ」の場合、従来品と比較してカロリーは約13%減の41Kcal、脂質は約21%減の2.2gとなった。
包材は、スティックおよび箱のサイズをコンパクトにすることで使用する包材資源を削減し環境負荷を低減。プラスチック使用量は年間77トン、紙使用量は年間205t削減できる見込みとなる。

バリエーションの展開で生活者の満足度・充実度の向上を図るべく、9月1日には、同シリーズ17品目となる「まろやか豆乳カフェオレ」を新発売した。
AGFによると、豆乳カフェオレやソイラテは今や外食やカフェでも定番のフレーバーとなっており、自宅やオフィスでも手軽においしい豆乳カフェオレを飲みたいというニーズが拡大傾向にあるという。
一般的に豆乳のパウダーは物性上、味わいが薄くなる傾向にある。
これに対して、同商品は、乳素材不使用の味の素AGF独自のクリーミングパウダーを使用することで、豆乳の風味が引き立つ、まろやかでコクのある味わいに仕立てられている。