タマネギ生産安定化へ 農家13軒と「あすたま会」 ハウス食品グループ本社

ハウス食品グループ本社は6月20日、北海道の13軒のタマネギ生産者とともに、生産者グループ「明日もタマネギ生産を続ける会(あすたま会)」を発足した。

タマネギの生産安定化に向けた取り組み、タマネギの食卓での価値づくり・推進に向けた取り組みを行う。

13軒のタマネギ生産者は、ハウス食品グループが開発した「涙のでない、辛みのないタマネギ『スマイルボール』」をはじめ、様々な品種のタマネギを生産する。その中で、タマネギの生産・販売を取り巻く課題や対策の必要性を強く感じ、バリューチェーン全体で取り組むため同会を設立することにした。

生産安定化に関しては詳細な生産データ取得によるデータ駆動型農業を進め、タマネギ生産の注力点を見いだし、生産安定に向けた生産の手順づくりとともに、天候の変化に強い品種への改良、もっとおいしいタマネギの開発などに取り組む。食卓での価値づくり・推進に関してはタマネギのおいしさ訴求、野菜を知り、触り、食べるを一体とした食育に取り組む。

最終的には、天候が不安定な中でも一定の質と量のタマネギを生産・出荷できることを目的に、中間業者から選ばれる生産者グループになること、食卓でも話題に上るようなタマネギを提供し続けることを目指す。