UCC上島珈琲は、新トレンドの兆しとしてフルーツコーヒーに着目し、UCCグループが展開するカプセル式ドリップコーヒーシステム「ドリップポッド」から提案する。
フルーツコーヒーとは、コーヒーにフルーツを組み合わせる飲み方のこと。
「ドリップポッド」で提案するフルーツコーヒーは、氷を入れたグラスに抽出する急冷式アイスコーヒーに、生のフルーツやジュース、ジャムなど様々な形態のフルーツの味わいを加えるものとなる。

6月12日、取材に応じたソロフレッシュコーヒーシステム(UCCグループ)の西川満美子事業開発部PRマネージャーはアイスコーヒーに関する意識調査「UCCドリップポッド調査」を引き「フルーツコーヒーは20代の約半数が知っているなど、特にSNSを中心に認知が広がっている。しかし、飲んだことがあるという人は全体の1割以下だった。まだまだフルーツコーヒーを体験していただけるポテンシャルがある」と語る。
なお同調査は5月21日と22日、月1回以上コーヒーを飲む全国の20~60代の男女800人を対象にインターネットで実施された。
フルーツコーヒーの認知や飲用経験の拡大に向けて、同社はフルーツコーヒーの体験企画「FRUIT COFFEE COLLECTION」を実施する。
「ドリップポッド」がコアターゲットとする30-40代や、フルーツコーヒーの認知率が高くSNS等での情報発信が期待できる20代をメインターゲットとする。
同企画は、カフェでのメニュー提案・家庭内での飲用訴求・ポップアップイベントで構成される。
メニュー提案では、日本各地のカフェとコラボレーションして「ご当地フルーツコーヒー」を店頭で提供する。
「各地のお店から、フルーツコーヒーをメニュー化したいとのご相談があった。こだわって作られたフルーツの味わいを活かしたコーヒーをご提供することで、新しいフルーツコーヒーの味わいを体験いただけるのではないかと考え企画した」と述べる。
6月12日時点で、「タスパークホテル長井」(山形県)、「カフェコムサ」(栃木県、千葉県、神奈川県)、「コムクレープ岡山問屋町店」(岡山県)、「Le・Café 白島」(広島県)、「琉貿果実苑」(沖縄県)の7店舗でコラボレーションを予定。どの店舗も、フルーツコーヒーを提供するのは初の試みだという。
「例えば『琉貿果実苑』さまは、これまでもフルーツコーヒーに何度も挑戦していたものの、コーヒーとの組み合わせが難しくメニュー化に難航していたとお聞きした。そこでバリエーションが豊かな『ドリップポッド』のコーヒーとの組み合わせをご提案した」と振り返る。
コラボレーション店舗は順次更新予定となっており、「ドリップポッド」公式Instagramと6月中旬に公開する特設サイトで紹介する。
家庭内での飲用訴求では「おうちフルーツコーヒー」と題して、6月中旬から約20種のレシピを順次公開する。
レシピでは、冷凍フルーツや缶詰、ジャムなど、手に入りやすい食材を使ったフルーツコーヒーを提案することでハードルを下げる。
「コーヒーを飲む際にフルーツを使ったアレンジをする方は少なく、イメージしにくいという方も多い。レシピによって、作るのが難しいと感じている方をエスコートする」と力を込める。
加えて「当社からもフルーツコーヒーの飲用機会をご提供したい」との考えの下、昨年も好評だったポップアップイベント「#バリスタのいないアイスコーヒー専門店 ひみつのドリップ」を今年も展開予定。
ポップアップイベントでは、「ドリップポッド」で抽出したブラックコーヒーとアレンジを加えたフルーツコーヒーを提供する。

フルーツコーヒーの魅力について、UCCコーヒーアカデミー講師の清水美保氏は「例えばコーヒーにスイカを組み合わせたフルーツコーヒーは、すごく爽やかで、味わいにより深みや奥行きがでておいしい」と呼びかける。
今回のフルーツコーヒー提案は、「ドリップポッド」の10周年を記念した10の企画のひとつでもある。
記念企画について、西川氏は「今年3月からアニバーサリーカプセルの発売などの企画を行っている。10周年を機に、ユーザーの方やメディアからも注目していただき広がりを感じている」との手応えを得る。
