コカ・コーラシステムは「紅茶花伝」の「クラフティー」シリーズから、長野県産シャインマスカットエキスを使い、手摘みセイロン茶葉をじっくり抽出したこだわりの紅茶に、白ぶどうを主役に6種の果実の味わいをブレンドした「紅茶花伝 クラフティー 白ぶどうフルーツティー」を10月17日から全国発売する。
ブランド誕生から30周年を迎えた「紅茶花伝」は、こだわりの厳選素材とおいしいひと手間を追求した、本格的で多彩な味わいを楽しめる上質な紅茶ブランドの位置づけをさらに強化。
その一環として、今回新発売される白ぶどうフルーツティー」は、「紅茶花伝」史上初となる複数の果実の味わいをブレンドしたものとなる。
2018年の発売以降、今年10月5日現在で累計出荷数が4億5000万本を突破した「クラフティー」シリーズのフレーバーを幅広く展開することで「その日の気分に合わせて1本を選んでもらえるようなシリーズに成長させる」と日本コカ・コーラの田中惇也マーケティング本部止渇系無糖茶・機能性茶・紅茶事業部マネジャーは語る。
「白ぶどうフルーツティー」は開発にあたって2つのアイデアを採用。
1つ目は、爽やかな甘みが期待できる白ぶどうの味わいと、「紅茶花伝」のこだわりの紅茶をマリアージュさせたこと。
2つ目は白ぶどうだけでなく、複数の果実の味わいを互いに引き立て、紅茶本来の爽やかな渋みを活かしたフルーツの味わいの変化が楽しめるようにした。
紅茶は、独自規格を満たしたセイロン茶葉を使い、紅茶をあえて低温で抽出。余計な渋み、苦みを抑えた香り豊かな紅茶を、複数の果実とブレンドすることですっきりした爽やかな甘みを実現した。
18年に「クラフティー」シリーズを発売した同社は、21年には「ロイヤルミルクティー」と「クラフティー」をひとつのマスターブランドに位置づけ「紅茶花伝」の下で総合紅茶ブランドとしてのマスターブランド戦略を展開してきた。
この戦略により、「紅茶花伝=ロイヤルミルクティーというようなイメージをいただいていたお客様に、クラフティーシリーズにより新たな紅茶花伝の一面を幅広く知ってもらいたい」としている。
これまでのキャンペーンなどを通じて、「新しいユーザーとの接点ができた。その結果としてロイヤルミルクティーは第2四半期(Q2)以降再びプラスに転じ『クラフティーピーチ』も定番としてしっかり育成できた。ブランドとして波はあるが、新たなお客様との接点が生み出せている」と成果を振り返る。
ブランド誕生30周年を機に「白ぶどうフルーツティー」を発売し「新たな挑戦に踏み切る」。
新発売にあわせて、女優・小芝風花さんが出演する新CM「白ぶどうフルーツティー新登場篇」を全国放映するほか、店頭施策やデジタル広告、「Coke ON」キャンペーンなどを積極的に展開する。
また、10月17日から「紅茶花伝」などを対象店舗で4本買うとピーターラビットとコラボしたボトルホルダーがもらえるキャンペーンも実施する。
発売に先立ち10月11日から10月16日の期間中、「紅茶花伝」公式ツイッターをフォローし、「白ぶどうフルーツティー」に関する日替わり投稿をリツイートした人の中から、抽選で1万人にコカ・コーラ公式アプリ「Coke ON」で使える「白ぶどうフルーツティー」1本と引き換えできるドリンクチケットをプレゼントしている。
更に 10月18日から10月24日までの1週間、コカ・コーラ公式アプリ「Coke ON」をダウンロードした人を対象に、抽選で「紅茶花伝 クラフティー 白ぶどうフルーツティー」のクーポンをプレゼントする。
アレンジレシピも提案していくとみられる。
11日開催された「白ぶどうフルーツティー」発売記念ラウンドテーブルでは、インスタグラムのアカウント数で約33万人を誇る料理研究家の橋本彩さんを講師に迎え、「白ぶどうフルーツティー」とジュレを使ったアレンジレシピが披露された。
今年の紅茶市場については「コロナ前の2018年と比較すると、プラス4・8%とコロナ以前より伸長が見込まれている。直近12カ月の紅茶ユーザーをみると、飲用者数でプラス4・2%、購入本数でプラス4・5%、一人当たりの購入頻度でプラス2・6%と、間口、奥行きがともに拡大している」との見方を示す。
中でもフルーツティー市場は直近4年間で年平均成長率がプラス11・9%と大きく拡大し、飲用者数、飲用本数、購入頻度の全てが2桁プラスで伸長。特に複数のフルーツの味わいをブレンドしたミックスフルーツティーが大きく拡大し、甘味やフルーツのフレッシュな果汁感が、紅茶との相性のよさと相まってリフレッシュニーズに応えていると分析している。
この傾向に加えて、コロナ禍のライフスタイルが多様化する中で「在宅ワークが増加し、日常のオン、オフの展開が非常に難しく、仕事、家事、勉強の合間といった短い時間に、効率よく気分転換することが求められている。マスク着用が当たり前になり、長時間マスクと過ごすことから、休憩や気分転換の相棒だったコーヒーでは、飲んだ後に残る後味やコーヒー独特のニオイを気にする人が増えている」など本来楽しみたい休憩時間にどんな飲料を選ぶかが課題となっていると指摘する。