日本ジェラート協会(東京都豊島区、鈴木俊之会長)は8日、日本一のジェラート職人を決める「第5回 ジェラートマエストロコンテスト」を埼玉県越谷市のイオンレイクタウン mori木の広場で開催した。
5度目の開催となった今回は「千の味・コロナ禍で食べていただきたい癒しのジェラート」をテーマに、予選を勝ち抜いたファイナリスト10名が、ビデオプレゼンとスピーチで作品の紹介を行った。
ジェラートに係る有識者の審査の結果、鹿児島県鹿児島市「スイート・スイーツ」の本多エリカさんが、優勝と一般審査員最優秀賞のW受賞に輝いた。
本多さんの作品は、鹿児島知覧茶の紅茶を使用したシロップや地元食材である4種のフルーツをブレンドしたさわやかなジェラート。色彩は鹿児島の夕暮れをイメージし、多くの人が食べられるように乳を使用せず、ミルクティーソースで味の変化も楽しめるよう仕上げた。
テーマについて本多さんは「遠くまで足を運べない今、その地でしか味わえない地元の素材を提案し、目を閉じて思い浮かぶ癒しの風景を表現」したという。また、「出場者全員が一生懸命に取り組んだなか、賞をいただけて嬉しい」と日本一になった喜びについて述べた。
鈴木会長は、協力各所へ感謝を示すとともに「地元の方々に商品を販売し、笑顔を届けて欲しい。その笑顔が今後のジェラート協会の力になると感じている」とし、「コロナも紛争も終わっていない。世界が健康で幸せになり、おいしいジェラートが食べられるようになることを願う」と述べた。