夏の売場に“飲む”ゆかり 赤しその利用価値向上へ 満を持して市販品発売

三島食品はこの夏、看板商品「ゆかり」の原料である赤しそを使った飲料「赤しそ飲料 ゆかり」を市販用商品として発売する。

同社は08年、“日本一赤しそを使用する企業”として、赤しその利用価値を高めようと液体商品の開発をスタート。翌年、希釈タイプの「赤しそ飲料 ゆかり」を通販向けに発売した。

その後、ストレートタイプを投入したり、環境に配慮した紙管容器にリニューアルしたりと改良を重ね、通販のほか広島県内の道の駅などで販売してきた。

そして今年、「夏の風物詩として、売場でお客様の目を引く商品に」(同社)との考えからストレートタイプの「赤しそ飲料 ゆかり」をスーパーなどで販売開始する。

ふりかけ市場で抜群の知名度を持つ「ゆかり」だが、飲料はチャネルを限定し販売していたため、あまり知られていない。

しかし、梅干を漬ける習慣のある家庭では、その色付けに使われる赤しそを使ったジュースが、夏季の水分補給飲料として昔から親しまれてきた。

同社では「希釈からストレート飲料、酒類と少しずつ赤しその商品を広げてきた。『赤しそ=三島食品』と言われるような、リーディングカンパニーを目指す」(佐伯俊彦マネジャー)としている。

販路の拡大により、従来の約4倍となる1万ケースの販売を見込む。125mlで、小売価格はオープン。