ビタミン炭酸飲料「マッチ」から大人向け新商品 20~30代社会人に「5種のGENKI!」成分

大塚食品は高校生を中心に支持されているビタミン炭酸飲料「マッチ」から大人向け新商品「マッチ マスカット」(500㎖PET)を3月28日に新発売した。高校生に寄り添うブランドイメージを守りつつ新規ユーザーや休眠ユーザーを掘り起こし、間口(飲用層)拡大を図るのが狙い。

2月25日発表した製品部の森夏樹マッチ担当PMは「ブランドイメージが高校生向けから大人向けに変わることはない。ただし、高校卒業後の20~30代社会人でカロリーや糖質を気にされる方にもっと手軽に飲んでいただくために『マッチ マスカット』を新発売する」と語る。

新商品は、ぶどうの高級品種とされるマスカット・オブ・アレキサンドリアの果汁を使用して「すっきりとしたマスカット風味と微炭酸の爽やかな飲み心地」の嗜好価値をうたう。

機能価値としては、1本で1日分のビタミンとミネラル(ナトリウム)が摂れることに加えて、「5種のGENKI!」成分やローカロリー設計を訴求する。GENKIとは、GABA・エゾウコギエキス・ナツメエキス・クエン酸・イソロイシンの頭文字で、「新たに加えた5種の元気成分をGENKIとして興味と話題喚起を図っていく」。

新商品で20~30代社会人の新規・休眠ユーザーを取り込む一方、既存ターゲットであるブランドエントリー層の高校生に向けたコミュニケーションを継続していく。

さらに、商品では「マッチ」本体500㎖PETのデザインに磨きをかける。そのほか「コロナ禍で学校の部活動が制約を受け、スポーツシーンが減少したことなどにより若年男性を中心に購入率が減少している。今春の取り組みは、環境変化に加えて、コロナ禍3年目で、ストレスや疲れがたまりやすくなる中で応援していきたい」という。

「マッチゼリーパインミックス」(大塚飲料) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「マッチゼリーパインミックス」(大塚飲料)

3月28日には、「マッチ マスカット」に加えて「マッチゼリー」の新商品として「マッチゼリー パインミックス」(260㎖PET)を発売している。

「マッチゼリー」については、「振って飲むゼリー炭酸ということで特に女性のお客様中心にご好評をいただいている」との見方を示し、「マッチゼリー パインミックス」はこの流れを加速させるものとなる。

「“とぅるんシュワシュワ~”という炭酸ゼリーならではの食感と相性の良いパイン味をベースに、アップルとゴールドキウイをアクセントに加えることで爽やかながらも最後まで満足感あるパインミックス味に仕上げた。機能面としては、1日分のビタミンとミネラルに加えて、不足しがちな食物繊維を新たに加えた」と説明する。