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飲料をトラックに自動で積み込むAI搭載の無人フォークリフト コカ・コーラボトラーズジャパンが4本フォークタイプで国内初導入

 コカ・コーラボトラーズジャパン(CCBJI)は、飲料のケースが積み上げられたパレット(荷台)をトラックに自動で積み込むAI搭載の無人フォークリフト(トラック荷役対応自動運転フォークリフト)1台を導入。4月から白州工場倉庫(山梨県北杜市)で稼働している。

 2枚のパレットを一度に運ぶ4本フォークタイプの稼働は国内で初めて。4本フォークタイプは物量の多い飲料やビール業界では主流となる。開発は豊田自動織機が手掛けた。

 パレット1枚を運ぶ2本フォークタイプと比べて、4本フォークタイプは、1つのパレットが少しでも傾くともう一方のパレットにも影響を及ぼすなど人手の場合は熟練の技を要し、無人の場合は技術的なハードルが高い。2024年9月に開始した実証実験を経て、このような課題をクリアした。

 無人フォークリフトの導入により、フォークリフトの担い手が集まりにくい夜間の積載を強化。日中に集中しがちな物流トラックの分散化につなげてトラックドライバーの待機時間を削減し持続可能な物流を推進していく。

5月9日、起動式で挨拶したCCBJIの守屋保志執行役員SCM本部ロジスティクス統括部部長は「自動運転フォークリフトの起動が飲料供給のための効率化といった成果に留まることなく、この知見を活かし人手不足など社会課題の解決に両社で貢献できることをお願っている」と語る。

CCBJIの守屋氏
CCBJIの守屋氏

 続いて挨拶した豊田自動織機の鈴木宏紀トヨタL&FカンパニーAR開発部部長は、従来のAGF(Automated Guided Forklift)と称する自動運転の無人フォークリストとの違いについて「従来の自動運転では、走る位置に磁気テープを貼り、壁には反射板をつけ、それにレーザーを照射して位置を確認できるようにするといった初期工事が必要だが、(今回のは)その必要は全くない。AIを搭載しマーカー(目標物)をつけることなく全て自ら判断して作業する」と説明する。

 無人フォークリフトは、3D‐LiDAR(ライダー)の搭載によって、カメラで倉庫内の敷地の全体像を撮影し、架空の地図を作成して自車の位置を把握。
 ガイドレスでの自動運転に加えて、画像認識とディープラーニングを活用し、マーカーがなくても自動でパレットを認知し走行経路を自動生成する。

 これによりトラックの停車位置が一定でない状況下においても自動で積み込むことができる。

豊田自動織機の鈴木氏
豊田自動織機の鈴木氏

 最大積載量26トンのウイングトレーラーに30パレットをフルに積み込むのに要する時間は50分。人手(25~30分)の倍近くの時間を要する。スピードアップはセンサーの追加などで技術的に可能という。

 積載の対象商品は「い・ろ・は・す」の小型容器のみだが、「大型容器のテストも行っている」(守屋氏)とし今後は他の製品の積載も検討する。

 水平展開も検討する。「長期保管されて荷姿が崩れやすいハブ倉庫やセールスセンターのリスクをどのように回避するかは、これから検討しなければならない」と述べる。

起動式の様子
起動式の様子

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