業務用食材を家庭に 新業態「ももひこや」 尾家産業が小売事業強化

業務用卸の尾家産業は4月25日、ショッピングセンター(SC)向け新コンセプト店「ももひこや」を、兵庫県尼崎市のあまがさきキューズモール内に新規開設した。初年度年商2億円を見込む。今後も全国のSCを対象に出店を検討するとともに、小売事業を新たな事業の柱に成長させたい考えだ。

同店は「業務用食材を一般家庭に」がコンセプトで、SC内ということもあり来店客は一般消費者が98%と想定する。売場面積は52坪。商品構成比は冷凍食品が85%を占め、その他は常温・冷蔵の加工食品で、生鮮品は置かず、他のスーパーや業務スーパーと差別化を図る。また、客単価は1千600円、1日当たりの客数は350人を想定する。投資額は約7千万円。店名のももひこは、創業者尾家百彦氏から付けた。

商品は業務ルートを中心に流通する約1千品。冷凍調理食品を中心に、おかず、弁当食材、ピザ、パスタ、麺類、肉・魚・野菜の生鮮素材、中華やエスニック食材のほか、常温はレトルトカレー、酒類、調味料などを揃えた。

また、店内では調理法やメニューの提案を行うエンジョイクッキングコーナーを設置し、試食も提供する。同日は同社PB「極旨ハンバーグ80」(1個80gの20個入り税別2千40円)の試食を提供した。

同社の小売店はこれまで、業務用食品スーパーサンプラザを大阪府内に2店舗開設している。

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