日本気象協会 biz tenki
逆光線(コラム)熊騒動に思う

熊騒動に思う

この秋は全国的に熊の出没が報道されている。安全のための駆除活動に対し、「熊が可哀そう」と非難する声もあるそうで呆れた。まず、そうした声を上げる人の想像力の欠如に驚かされる。加えて、対岸の火事を決め込んでいる言に違いないのに、いちいち報道するのも如何なものか。

▼熊による獣害と云えば、「羆嵐」(吉村昭、新潮文庫)。大正時代、北海道の小さな集落に現れたヒグマが次々に民家を襲撃して6人と胎児を殺害し、女性についてはほとんど食べてしまったという実録小説。

▼応援を仰いだ警官も銃砲を持った村人も役に立たず、最後は荒くれ者で村の除け者だったマタギが討ち取る。最後に除け者が村を救ったというのは文化人類学の教科書のようだが件の方々にはぜひ読んでいただきたいものだ。

▼熊はひとたび人と交差するようになると、火も音も恐れない上、異常に執念深いそうだ。怖いのは熊だけではない。食品業界では価格改定で一息ついたが問題は山積している。こちらは対岸の火事ではない。食品業界挙げて2024年に向け解決しなければならない。

関連記事

インタビュー特集

ごま・きな粉の真誠 冨田博之社長 新領域への挑戦果敢に 「おつまみ」で新たな売場開拓

ごま・きな粉の真誠(愛知県北名古屋市)の25年12月期連結売上高は104億6100万円となった。前年をやや割り込んだものの、価格改定や相場変動で一部原料ごまの価格が軟化したことなどから粗利が改善、営業増益とした。

生産現場が潤う農業を 安定供給と安定価格実現 アムハイドロ・パシフィック ポール・マイルズ社長

気候変動や耕作地の減少、後継者不足など農業が抱える課題は多い。農作物を扱う流通・小売業にとっても、天候に左右されやすい不安定な供給量とそれに合わせた価格の変動など、問題点はいくつも挙げられる。

“お米の新たな発酵食品” 代替肉CoMeat®需要創出に挑む 跡部季子取締役

プロテインクライシスが叫ばれる昨今、キノコなど糸状菌から作られる代替肉(マイコプロテイン)が注目を集めている。2021年設立のアグロルーデンス(佐賀清崇社長)は、お米と麹で作った新たな発酵食品CoMeat®を展開。

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。