キリンビバレッジ、神奈川県小田原市、豊田通商は「ペットボトルの水平リサイクルに関する協定書」を11月7日に締結した。この協定により、小田原市で排出される使用済みペットボトル(PET)のうち年間約280tを水平リサイクルできる見込み。
小田原市で回収された使用済みPETは、豊田通商がリサイクルPET樹脂に再原料化する。リサイクルした新たなPETは、キリンビバレッジの「生茶」などの一部商品に使用される。併せて、市民へのペットボトルの分別回収に関する啓発活動にも協力して取り組んでいく。
7日の協定締結式に出席したキリンビバレッジの常務執行役員首都圏統括本部の村山浩義部長は「キリングループは、2027年までに国内のリサイクル樹脂使用比率50%を目標にしている。小田原市で回収されたペットボトルのリサイクルを通して、経済的合理性のあるペットボトルの資源循環を推進したい」と語った。
キリンホールディングスは、2021年4月に小田原市と包括協定を締結。双方の資産を有効活用し、SDGs推進につながる取り組みを通して、市民生活の質の向上・地域社会の活性化を目標としている。今後もキリングループと小田原市は協力して取り組みを展開する方針。