時間や手間をかけずにお湯を注ぐだけでスタバ体験 スターバックス家庭用コーヒー初の瓶入りタイプ「カフェ モーメント」好発進

 ネスレ日本は10月19日、コーヒーの需要期に向けて、9月1日に新発売して好スタートを切った「スターバックス カフェ モーメント」のアピールを開始した。

 同商品は、スターバックス家庭用コーヒー製品では初の瓶入りタイプのブラックコーヒー。家庭の中で時間や手間をかけずにお湯を注ぐだけでスターバックス(スタバ)の店舗を訪れた時の心地よい体験を提供していくことを目的に開発され、国内で製造されている。

 メインターゲットは、スタバの店舗を普段利用しているものの家庭ではスタバ製品に馴染みのない20‐30代。

 この20‐30代との接点拡大を図るべく、渋谷キャストスペース(東京都渋谷区)で19日から22日の4日間開催されているアピールイベントでは、特設の“おうち空間”で「スターバックス カフェ モーメント」が無料で試飲できるようにしている。

 普段家庭でスタバ製品やレギュラーコーヒーを飲む層に対しては簡便性を訴求する。

「スターバックス カフェ モーメント」 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「スターバックス カフェ モーメント」

 19日、イベント会場で取材に応じた都間友紀子飲料事業本部スターバックスCPGビジネス部ユニットマネージャーは「R&Gコーヒー(レギュラーコーヒー)を普段飲まれている方が、手間をかけられない時でも手軽に楽しんでいただける」と語る。

 おいしいコーヒーの淹れ方が分からないペットボトルコーヒーユーザーや缶コーヒーユーザーも取り込む。

 瓶入りタイプの勝算については「量を調整してお好みの味わいがつくれることと、複数名でシェアして飲みたいときに好適な点」に見込む。

 市場に出回るインスタントコーヒーなどとの差別化ポイントとしては、スタバ店舗が使用しているのと同じ厳選されたアラビカ豆を100%使用している点を挙げる。
 「スターバックス社との共同開発で、中南米産のコーヒー豆のうちブラジル産とコロンビア産のコーヒー豆をブレンドして使用した」という。

 パッケージでは情緒的価値を訴求。淹れたての香り立つ一杯をイメージして開発され、瓶のフタにはエンボス加工が施されスタバのロゴがデザインされている。

 ラインナップは、バランスのよい味わいの「スムース」とシトラスのような味わいの「ブライト」の2品。容量は2品とも65g。これには「コーヒーの鮮度も考えた」と説明する。

 希望小売価格は税込1077円。

 2品の出足は好調。「1本1000円以上はトライアルという点でハードルが高いとの懸念もあったが、そんな懸念を払しょくする勢いで好調に推移している」と述べる。

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