買い物アクセスの未来図

おおむね半径4㎞の地区内に病院がない、公共交通機関で1時間以内に行ける病院がない地域を無医地区という。厚労省の最新調査によると無医地区は全国557か所、へき地診療所開設などの取り組みにより減少傾向にある。

▼ただし無医地区は50人以上が居住という要件があり、人口減少で要件を満たさなくなった地区を含めた「無医地区等」は1千か所を超え増加傾向にある。医療アクセスが困難となる地域は今後、加速度的に広がっていく。

▼食品流通も同様の課題に直面している。三菱食品は人口動態と自動車保有状況をもとに生活者の買い物アクセスを分析。先月のダイヤモンドフェアでは、高齢化と人口減少で2030年にはアクセス困難を示す赤色のエリアが都市部を取り囲むように全国に広がっていく予測のもと、地域に寄り添う小売業が取り組むべき打ち手を提示し、来場者の注目を集めた。

▼わが国の人口は2030年には1億1千万人を割り込み、2056年には1億人を下回る。人口減少社会を迎え、生活基盤を支える食と医療をいかに確保すべきか。官民一体となった取り組みが求められている。

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